井の頭自然文化園の水生物園(分園)では水鳥・淡水魚等を展示しています。
リスの小径など人気の展示物がある動物園と比べるとやや展示物の小粒感は否めませんが水鳥の展示は豊富なので水鳥が好きな方にはオススメです!
本園の入場券と同じ券で入館できるので時間があれば両方行ってみてください!
水生生物館は夏場に訪れると水槽が結露してとても見にくかったので、夏場以外の気温が涼しい時期が良いかもしれません。(水鳥達も冬になると見た目が綺麗になります。)
井の頭自然文化園の水生物園について
井の頭自然文化園の文園で、水生生物(水生物館)や水鳥を展示している施設となります。
本園とは繋がっておらず、徒歩で5分程度離れた場所にあります。
本園ではリスが放された籠の中に入れるリスの小径や哺乳類、鳥類を展示しているので、そちらも是非訪れてみてください。
井の頭自然文化園の水生物園の下の地図の場所になります。
井の頭自然文化園の最寄り駅は吉祥寺駅で徒歩10分くらいです。
動物園(本園)よりは吉祥寺駅から近い位置にあります。
入場券は上のようになっており、水生物園と動物園の2つに分かれています。(上の写真では動物園側が切り取られていますが…)
入場券を購入すると本園と分園の入場券が付いてくるので、400円で両方の施設を見ることができます。
井の頭自然文化園の水生物館について!
井の頭自然文化園の入り口から入ると目の前に水生物館があります。
水生物館の外はお洒落で目の前の橋の下には小さな川が流れていました。
水生物館は主に魚類と両生類を展示しています。
展示されている魚は淡水魚が主で井の頭自然文化公園に生息していた魚も多いです。
日本の地味な魚&一般種が多く、誰が見ても楽しめる!という感じではないかもしれません。
私が訪れたのは夏場でしたがほとんどの水槽が結露しており見にくかったです…(小さい施設で外気が入ってくるため?)
野外に展示されているオシドリも夏毛で地味になっているので、夏場は避けた方が水槽も見やすく綺麗なオシドリも見れておすすめです。
館内で唯一の鳥類であるカイツブリで、水槽で展示されているので水の中を泳ぐ姿も観察することができます。
水中でも上手に泳ぐことができますが、水深2mを超えるような潜水はほとんど行わないようです。
これは多摩動物公園よりも観察しやすいです。(他の動物園・水族館でもほとんど展示されていない種類なので是非観察してみてください。)
両生類が展示されているエリアは夏でも観察しやすかったです。
上の写真はトウキョウダルマガエルという名前のカエルで東京の名前が入っていますが、本州の各地で見られるカエルです。
背中に入っている緑色のラインが綺麗なカエルです。
上の変わったシルエットをしているカエルはカジカガエルというカエルです。山地に生息しており、鳴き声がシカに似ていることから河鹿蛙(カジカガエル)と呼ばれるようになっています。
目が大きく体が痩せており、変わった見た目をしています。
上の巨大なカメはカミツキガメというカメでニュースで話題になることも多いカメです。
展示されている個体は特に大きく、展示されているコイよりも大きな個体が展示されています。 ほとんど動きませんが迫力があります。
数少ない色がついてる魚であるヤリタナゴです。
水生物園で展示されている魚はやや地味で多くの施設で展示されている種類がほとんどですが、両生類や巨大なカミツキガメはオススメです。
特に結露が激しくほとんど見えませんでしたが、サケ類が展示されている水槽も面白そうでした。
井の頭自然文化園の水鳥達
井の頭自然文化園の水生物園の野外には水鳥達を展示したケージが並んでいます。
文園とされていますが、多くの水鳥を観察できる施設となっています。
観察できる種類は上野動物園、多摩動物公園で展示されている種類が多いですが、檻の中に1種類ずつ展示されているので非常に観察しやすいです。
展示されている種類は多いですが、一番の目玉はハクチョウだと思います。
水生物園に展示されている鳥類の多くが同じ都立である上野動物園、多摩動物公園に展示されている鳥ですが、オオハクチョウ、コハクチョウはそのどちらにも展示されていません。
野外で展示されている個体もいるため、檻越しではなく直に観察することができます。
オオハクチョウを展示している施設は10ヵ所程度しかないので全国的にも見ることができる施設が少ないです。
オオハクチョウは1mちょっとですが、首が長いためか思ったより大きく見えません。
実はオオハクチョウの他にコハクチョウも展示されているのですが、私が訪れた際は姿が見えませんでした。
オオハクチョウとコハクチョウは嘴で見分ける事ができます。
上の写真はカリガネという鳥で冬になると少数が飛来します。
昔から馴染みのある鳥で、家紋にも使われています。(有名な所では柴田勝家の家紋が2つ雁金という2羽のカリガネが描かれている紋です。)
しかし、生息地の開発により生息数は減少しています。
上の写真の鳥はゴイサギという鳥で、都市部でも見ることができます。
しかし、害獣として扱われることも多く公園等で飼育されている魚を捕食します。
夜行性で夜になるとカラスのような鳴き声をしていることから「ヨガラス」と呼ばれる事があります。
(オープンになっている動物園・水族館のペンギンコーナーなどに紛れていることがあります。)
カモの仲間の中でも非常に綺麗な見た目をすることで有名なオシドリですが、綺麗になるのはオスの個体のみで、それも繁殖期だけです。
上の写真はオスの個体ですが、夏毛になっているので地味な見た目をしています。
秋になると綺麗な見ために生え変わるので、秋~春の間がオススメです。
カメラ目線で映ってくれた上の鳥はコガモという種類の鳥で日本で見られるカモの仲間としては最も小さい種類の1つです。
夏に撮影したため、地味な見ためをしていますが冬になると羽が生え代わり派手になります。
このクチバシの幅が広いカモはハシビロガモという鳥です。
クチバシの幅が広い事が名前の由来で、冬に大陸から渡来し北海道で一部が繁殖します。
動物園でほとんど展示されていない鳥で、日本動物園水族館協会に加入している施設の中では井の頭自然文化園の他に「とべ動物園」で展示されています。
この木のような地味な色をした鳥はミゾゴイといって、中国南部や本州以南に生息しています。
ペリカン目サギ科の鳥ですが、森林に生息しており小川で魚や甲殻類を捕食しています。
生息環境の開発などで生息数が減っていますが、2020年の6月では東京の新宿駅で見られたことで話題になりました。
井の頭自然文化園の水生物園は動物園側が本園となっていることから分かるように、施設の規模としては水生物園の方が小さいです。
しかし、水鳥が好きな方にとってはオススメの施設で日本で見られる水鳥を多く展示しています。
夏場は外気温が厚いため、水生物館の水槽が結露して見にくく、水鳥の多くがエクリプス(非繁殖期の換羽で地味な色になる)羽になるので見た目が地味です。
繁殖期のメスにアピールする綺麗な羽を見たい場合は繁殖期になる秋~春に訪れるのがオススメです!(種類によって細かい時期は違いますが)
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。