今回紹介するのは千葉市動物公園の動物科学館という施設です。
科学館という名称で資料館のようにも思えますが、熱帯雨林に生息しているサル等の展示や、熱帯雨林の植物と鳥類を展示しているバードホールもあります。(動物の骨格等の資料もあります。)
千葉市動物公園の動物科学館について
千葉市動物公園の動物科学館は熱帯雨林を再現したバードホールや夜行性の動物の展示や小型のサルの展示も行っています。
動物の展示の他に骨格標本や図書館、カフェなどもあります。
上の写真はバードホールという熱帯雨林を再現した展示場で、写真のように開けたエリアの中に植物と熱帯雨林に生息している鳥類が展示されています。
広い展示場の中で自然に近い形で生活する鳥達を見ることができますが、広く複雑なレイアウトなので鳥を見つけるのも大変です。(私は10種類中4種類しか見つけられませんでした…)
熱帯雨林を訪れたような感覚になるオススメの展示です。
毎日14:40~スコールを再現しており、オニオオハシが水浴びをする姿を見ることができる事もあるようです。(大雨時は中止)
動物科学館の1階は夜行性動物が展示されている展示エリアとなっており、暗い展示場の中に珍しい動物達が展示されています。
展示されているのはオーストラリアガマグチヨタカ、キンカジュー、ショウガラゴ、デマレルーセットオオコウモリ、フタユビナマケモノ、ムツオビアルマジロ、レッサースローロリスです。
上の写真はショウガラゴというクリクリとした目を持つ動物で、2019年の「ZOO-1グランプリ」というイチオシ動物を来訪者が投票するイベントで1位に輝きました。
https://www.city.chiba.jp/zoo/news/20190512.html
動物科学館の2階では小型のサルを展示しているおり、珍しい種類も展示されています。
展示されているのはアカテタマリン、オグロマーモセット、クロミミマーモセット、コモンマーモセット、ピグミーマーモセット、ワタボウシタマリンです。
このエリアで展示されている小型のサル達はアクロバティックに飛び回っている種類も多いので、見ていて楽しい展示となっています。
動物科学館に展示されている生物の紹介
ここからは各展示場に展示されている生物から個人的にオススメの種類について紹介しています。
動物科学館の1階 夜行性動物
夜行性動物エリアでは珍しい種類が多く展示されていますが、暗くて綺麗に写真が撮影できなかったので、ショウガラゴを紹介します。
ショウガラゴはアフリカ大陸の中部に生息している動物で、夜でも良く見えるような大きな目を持っています。
千葉市動物公園では大きな展示場で展示されていますが、私が観察しているとガラスの前まで降りてきてくれました。
非常に俊敏に展示場内を飛び回っており、瞬間移動したかのようなスピードで移動するので是非観察してみてください。
動物科学館の2階 小型サル
動物科学館の2階では小型のサルの仲間を展示しており、展示場内を活発に動くサル達を見ることができます。
上の写真はコモンマーモセットという種類で、マーモセットの仲間は南米大陸に生息しています。
イヤーマフラーをしているような顔の両側に白色の毛が特徴的な種類です。
愛嬌のある見た目と行動をする事からペットとしても人気のある動物です。
上の写真はコモンマーモセットに似ていますが、ワタボウシタマリンという種類です。
コモンマーモセットよりも白色の毛の範囲が広く、体も大きいです。
名前は帽子を被っているように見える体毛が由来となっています。
執筆時点では展示されていないようですが、私が訪れた際には上の写真のエンペラータマリンという種類が展示されていました。(現在はバックヤード?)
皇帝のような立派なヒゲが特徴的な種類で、首の稼働範囲が広いのか上の写真のように180度回転していました!
動物科学館のバードホール
動物科学館のバードホールは熱帯雨林を再現したオープンな展示場となっており、熱帯に生息している派手な鳥達を見ることができます。
バードホールには約10種類の鳥が展示されていますが、熱帯雨林を再現した広い展示場に展示されているので探すのが難しいです…
上の写真はオニオオハシという南米の熱帯雨林を代表するような鳥で、大きく明るい橙色の嘴が特徴的な種類です。 美しい見た目からアマゾンの宝石と呼ばれています。
展示されている種類の中でも派手な見た目で、体も大きいので比較的見つけやすい種類だと思います。(ガサガサと音をする方向を探すとオニオオハシが居る事が多かったです。)
上の写真はアカミミコンゴウインコという中型のコンゴウインコの仲間で、耳の部分が橙色になっているのが名前の由来になっています。
コンゴウインコは南米大陸に生息しているカラフルなインコの総称で、千葉市動物公園では子ども動物園にてアカコンゴウインコ、スミレコンゴウインコ、ヒワコンゴウインコ、ベニコンゴウインコ、ルリコンゴウインコの5種類が展示されています。
アカミミコンゴウインコは比較的近くの枝に大人しく止まっていたので、観察しやすかったです。
上の写真はカンムリバトというハトの仲間で、名前の由来はもちろん頭頂部付近にある冠羽です。 ハトの仲間の中では最大級の大きさに成長する種類でもあります。
カンムリバトは地上の開けた場所を歩いていたので簡単に見つけることができました。
観察しやすく、公園で見られるハトよりも一回り以上大きく、特徴的な冠羽を持つオススメの種類です。
動物科学館では大型の生物は展示されていませんが、小型の生物を中心に珍しい種類も多く展示されています。
個人的にはバードホールが特にオススメなので、訪れた際は是非バードホールの中から鳥達を探してみてください。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。