ニホニシガメは日本固有種で、幼体は「ゼニガメ」という名称で流通しています。(クサガメの幼体にも「ゼニガメ」という名称を用いる事があります。)
日本固有種で、河川や湖沼、池などの緩やかな流れのある流水域を好みます。
日本には石垣島、西表島などに生息するヤエヤマイシガメというイシガメ属の種類も見られます。(ヤエヤマイシガメはミナミイシガメの亜種です。)
目次
ニホンイシガメについて!
ニホンイシガメは甲長20cm以上に成長するカメ目イシガメ科イシガメ属のカメです。
ニホンイシガメは甲羅の後部の縁が鋸状になりますが、老成個体は不明瞭になる事もあります。
甲羅の色は個体による差が大きく、灰褐色、黄褐色などのバリエーションがあります。
今では日本中で見られるようになった外来種のミシシッピアカミミガメに比べると頭部がスリムでやや小さいです。
幼体の流通名である「ゼニガメ」は幼体の見た目が銭のように見える事が由来になっています。
食性は雑食で甲殻類、昆虫、魚類、昆虫、果実、花・葉などを幅広く捕食しています。
和名 | ニホニシガメ |
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学名 | Mauremys japonica |
英名 | Japanese pond turtle |
目 | カメ目(Testudines) |
科 | イシガメ科(Geoemydidae) |
属 | イシガメ属(Mauremys) |
分布 |
日本固有種 |
生息環境 | 胡椒、沼 |
ニホンイシガメは日本固有種で、関東以南の本州、九州、対馬、壱岐島、種子島などに分布しています。(東北地方でも発見例がありますが、ペットが逃げ出したものだと考えられています。)
やや流れのある環境を好み、河川や湖沼、水田などに生息しています。
冬になると石の下や水の中で冬眠します。
6~8月に産卵を行い、浅い穴を掘って1~12個の卵を産み、これを1年間の間に1~3回行います。
日本では古くからペットとして飼育されているカメで、幼体が流通することが多いです。
人工飼料にも良く慣れますが、大型の野生個体は餌付きにくい場合もあるようです。
飼育する際には水質の悪化に注意し、体を乾かす事ができる場所を作る必要があります。
外来種であるミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)との競合などにより生息数は減少傾向にあります。
絶滅のおそれがあり、保護が必要と考えられる野生動植物の取引を規制するワシントン条約付属書Ⅱに掲載されています。
ニホンイシガメを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ニホンイシガメはJAZA加入の施設のうち58ヵ所で展示されています 。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ニホンイシガメと鴨川シーワールド
鴨川シーワールドではエコアクアロームエリアにてニホンイシガメを展示しています。
鴨川シーワールドではエコアクアロームエリアの外房の里山で見られる生物を展示している場所でニホンイシガメを展示しています。
上のような水槽で小型のニホンイシガメが多く展示されていました。
多くの個体が展示されており、ガラスも綺麗なため、動いている個体も観察しやすい水槽でした。
ニホンイシガメの近くではミヤコタナゴ、アカハライモリ、シャープゲンゴロウモドキ、ホトケドジョウが展示されていました。
ニオンイシガメと しながわ水族館
しながわ水族館では東京湾に注ぐ川エリアにてニホンイシガメを展示しています。
しながわ水族館では幅の広い水槽の中でニホンイシガメを展示しており、私が訪れた際は地面を歩いていました。(ニホンイシガメの他にクサガメも展示されていました。)
この水槽ではニホンイシガメの他にコイ、ニシキゴイ、ドイツゴイ、ライギョ、フナなどが展示されています。
ニホンイシガメを展示している水族館の一覧
ニホニシガメを展示しているJAZA加入の施設は58ヵ所となっています。
盛岡市動物公園 | 八木山動物公園 | 男鹿水族館 |
桐生が岡動物園 | かみね動物園 | 埼玉こども動物公園 |
上野動物園 | 井の頭文化園 | 大島公園 |
江戸川区自然動物園 | 足立区生物園 | 千葉市動物公園 |
市川市動植物園 | 夢見ヶ崎動物公園 | 野毛山動物園 |
なかがわ水遊園 | 鴨川シーワールド | 葛西臨海水族園 |
しながわ水族館 | 富山ファミリーパーク | いしかわ動物園 |
小諸動物園 | 茶臼山動物園 | 飯田動物園 |
日本平動物園 | 東山動物園 | 新潟市水族館 |
寺泊水族博物館 | 富士水族館 | 越前松島水族館 |
碧南水族館 | 京都動物園 | 天王寺動物園 |
王子動物園 | 姫路動物園 | 琵琶湖博物館 |
京都水族館 | 鳥羽水族館 | 須磨水族園 |
城崎マリンワールド | 姫路水族館 | 池田動物園 |
とべ動物園 | 高知アニマルランド | 安佐動物公園 |
徳山動物園 | しまね海洋館 | 桂浜水族館 |
おさかな館 | 宮島水族館 | 到津の森公園 |
福岡市動物園 | 海の中道動物の森 | 長崎バイオパーク |
熊本市動植物園 | フェニックス動物園 | 沖縄こどもの国 |
かごしま水族館 |
ニホンイシガメはJAZA加入の施設の多くの施設で展示されており、クサガメの次に多く展示されているカメです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。