ケヅメリクガメはアフリカ大陸の東部・西部に分布しているリクガメの仲間で、現存するリクガメの中で3番目に大きくなります。
大型のリクガメの中では入手しやすい事からか水族館・動物園で多く展示されています。
目次
ケヅメリクガメについて!
ケヅメリクガメは甲羅長80cm以上に成長するカメ目リクガメ科リクガメ属のカメです。
ケヅメリクガメは成長輪が明確に出ており、種小名の「sulcata」は溝のあるという意味で成長輪が由来になっています。
縁甲板の外縁は鋸状になっている事が多いですが、老成個体では不明瞭になっている個体もいます。
頭部は体の大きさに対してはやや小型で、吻端は突出しません。
後脚と尾の間に蹴爪状の突起があり、これが和名の由来になっています。
上の個体は幼体で、背甲は茶褐色で椎甲板・肋甲板の中心が黄淡色をしています。(Twitterでは歩くメロンパンとして話題になりました。)
上の写真は交尾中のケヅメリクガメです。 オスが覆いかぶさるようにして交尾しています。
食性は草食で多肉植物やイネ科の植物、花、果実などを捕食しています。
和名 | ケヅメリクガメ |
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学名 | Geochelone sulcata |
英名 | African spurred tortoise |
目 | カメ目(Testudines) |
科 | リクガメ科(Testudinidae) |
属 | リクガメ属(Geochelone) |
分布 |
アフリカ大陸中部周辺 |
生息環境 | サバンナ |
ケヅメリクガメはエリトリア、エチオピア、スーダン、ソマリアなどのアフリカ大陸東部、セネガル、チャド、ニジェール、モーリタニアなどのアフリカ大陸西部に分布しています。
砂漠やサバンナなど乾いた環境に生息しており、昼間は巣穴にいる事が多いようです。(乾季には休眠する事があります。)
生息環境の開発や食用・ペットのために乱獲されたことにより生息数は激減しており、2000年時点で野生の生息数は2万頭前後だと考えられています。
日本ではペットとして飼育される事があり、大型に成長するため大きな飼育スペースが必要になります。
野生個体の輸出は厳しく制限されているため、養殖個体が流通しています。
ケヅメリクガメを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ケヅメリクガメを展示しているJAZA加入の施設は70ヵ所となっています。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ケヅメリクガメと千葉動物公園
千葉動物公園では子ども動物園エリアにてケヅメリクガメを展示しています。
千葉動物公園では地面が土の野外展示場でケヅメリクガメを展示しており、同じ場所で展示されているアルダブラゾウガメと比べると前脚が鱗が明確である事、甲羅の縁がギザギザになっている事で簡単に見分ける事ができます。
同じ展示場内にてアルダブラゾウガメ、ベニコンゴインコ、ルリコンゴインコが展示されています。
ケヅメリクガメと足立区生物園
足立区生物園では観察展示室にてケヅメリクガメを展示しています。
観察展示室ではガラス越しにケヅメリクガメを見ることができ、私が訪れた際は3頭が展示されていました。
タイミングが良いと餌を食べている姿も見ることができます。(飼育員さんによる解説を聞きながら見ることができます。)
ケヅメリクガメの他にパンケーキガメ、アカアシガメというリクガメ科のカメが展示されています。
ケヅメリクガメと鳥羽水族館
鳥羽水族館では奇跡の森エリアにてケヅメリクガメを展示しています。
鳥羽水族館では野外の展示場でケヅメリクガメを展示しており、大きさが様々な個体達を見ることができます。
同じ展示場内ではアルダブラゾウガメ、アカアシガメを展示しています。
奇跡の森エリアでは多くのカメを展示しており、爬虫類の展示も充実した水族館です。
ケヅメリクガメを展示している水族館の一覧
ケヅメリクガメを展示しているJAZA加入の施設は70ヵ所となっています。
登別ニクス | 弥生いこいの広場 | 大森山動物園 |
盛岡市動物公園 | 八木山動物公園 | 男鹿水族館 |
宇都宮動物園 | 那須サファリ | 桐生が岡動物園 |
群馬サファリ | かみね動物園 | 大富公園 |
埼玉こども動物公園 | 大島公園 | 羽村市動物公園 |
足立区生物園 | 千葉市動物公園 | 市川市動植物園 |
市原ぞうの国 | 夢見ヶ崎動物公園 | 八景島シーパラダイス |
遊亀公園動物園 | いしかわ動物園 | 小諸動物園 |
茶白山動物園 | 飯田動物園 | 富士サファリ |
伊豆アニマルキングダム | シャボテン動物公園 | 熱川バナナワニ園 |
日本平動物園 | 豊橋動物園 | モンキーセンター |
岡崎動物園 | 寺泊水族博物館 | 越前松島水族館 |
京都動物園 | アドベンチャーワールド | 五月山動物園 |
王子動物園 | 神戸どうぶつ王国 | 姫路動物園 |
姫路セントラルパーク | 淡路ファームパーク | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 伊勢シーパラダイス | NIFREL |
須磨水族園 | 姫路水族館 | 池田動物園 |
とくしま動物園 | とべ動物園 | 高知アニマルランド |
のいち動物公園 | 安佐動物公園 | 福山動物園 |
徳山動物園 | 秋吉台サファリ | 桂浜水族館 |
到津の森 | 大牟田動物園 | 久留米鳥類センター |
海の中道動物の森 | 九十九島動植物園 | 長崎バイオパーク |
フェニックス動物園 | 沖縄こどもの国 | ネオパークオキナワ |
大分マリーンパレス |
大きな体でインパクトがあるため、多くの施設で展示されています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。