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動物園・水族館甲殻類図鑑-クサガメ(Mauremys reevesii)

クサガメは江戸時代以降に中国・韓国から移入されたと考えられているカメの仲間で、在来種であるニホンイシガメとの交雑種も確認されています。

幼体は「ゼニガメ」という名称でペットとして飼育される事もありますが、メスは甲長30cm程度の大きさにまで成長します。

 

 

クサガメについて!

クサガメは甲羅長が30cm以上に成長するカメ目イシガメ科イシガメ属のカメです。

オスよりもメスの方が大型に成長し、オスは甲羅長20cm程度にまでしか成長しません。

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クサガメは楕円形の甲羅の形状をしており、甲羅の色は褐色、黒褐色、黒など個体差があります。

外敵に襲われ身の危険を感じた際に足の付け根にある穴(臭腺)から独特の匂いを発する事が名前の由来となっています。

背甲と腹甲の継ぎ目は黒色で、椎甲板と肋甲板に3つずつ隆起があります。

 

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頭部はイシガメに比べると太く、黄色や黄緑色の模様が入っています。

若い個体は甲羅の溝が黄色のものが多く、別名の「キンセンガメ」の由来になっています。

食性は雑食で甲殻類、貝類、果実などを捕食しています。

 

和名 クサガメ
学名 Mauremys reevesii
英名 Chinese three-keeled pond turtle
カメ目(Testudines)
イシガメ科(Geoemydidae)
イシガメ属(Mauremys)
分布

大韓民国~中国東部(自然分布)

日本、台湾(移入)

生息環境 湖沼

クサガメは大韓民国、中国の東部~南東部に分布していたものが、日本と台湾に移入されたと考えられています。

流れが緩やかな河川や湖沼などで見られます。

日本では江戸時代以降の文献しかないため、江戸時代以降に人為的に移入されたものだと考えられています。(DNA鑑定でも韓国や中国の個体と遺伝子的な差異がほとんどないという分析結果が出ています。)

他のイシガメ科の種類と交雑し、日本在来種であるニホンイシガメとも交雑種も確認されています。

ペットとして飼育される事があり、幼体は「ゼニガメ」という名称で販売されている事もあります。(イシガメの幼体もゼニガメの名前の流通する場合があります。)

イシガメに比べると大型に成長しするため、飼育する際は大型の飼育ケースが必要になります。(ミシシッピアカミミガメと同じく、幼体からは想像できないくらい大型に成長するために野外に捨てられてしまう事もあります。)

クサガメを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

クサガメを展示しているJAZA加入の施設は64ヵ所となっています。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

クサガメと千歳水族館

千歳水族館では千歳川ロードにてクサガメを展示しています。

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千歳水族館では千歳川に生息している生き物を展示している水槽でクサガメを展示しており、私が訪れた際は石の上でじっとしていました。(写真の左上)

水槽は左右に分かれており、右側がウグイが展示されており、左側でドジョウやウキゴリを展示しており、中央にイシガメが甲羅干ししている石があります。

この水槽ではクサガメの他にウグイ、エゾウグイ、フクドジョウ、シマウキゴリ、ウキゴリ、ブラウントラウト、イトヨを展示しています。

クサガメと しながわ水族館

しながわ水族館では東京湾に注ぐ川エリアにてクサガメを展示しています。

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しながわ水族館では幅広い水槽の中でクサガメを展示しており、ニホンイシガメも同じ水槽内で展示されています。

この水槽ではクサガメの他にコイ、ニシキゴイ、ドイツゴイ、ライギョなどが展示されています。

クサガメを展示している水族館の一覧

クサガメを展示しているJAZA加入の施設は64ヵ所となっています。

おびひろ動物園 千歳水族館 大森山動物園
盛岡市動物公園 八木山動物公園 桐生が岡動物園
群馬サファリ かみね動物園 大宮公園
大崎公園子供動物園 埼玉こども動物公園 狭山智光動物園
上野動物園 井の頭文化園 羽村市動物公園
江戸川区自然動物園 足立区生物園 千葉市動物公園
夢見ヶ崎動物公園 なかがわ水遊園 鴨川シーワールド
葛西臨海水族園 しながわ水族館 富山ファミリーパーク
いしかわ動物園 小諸動物園 茶臼山動物園
飯田動物園 日本平動物園 東山動物園
新潟市水族館 寺泊水族博物館 富山水族館
越前松島水族館 碧南水族館 京都動物園
天王寺動物園 王子動物園 姫路動物園
琵琶湖博物館 京都水族館 須磨水族園
姫路水族館 池田動物園 とべ動物園
高知アニマルランド 安佐動物公園 徳山動物公園
しまね海洋館 桂浜水族館 おさかな館
宮島水族館 福岡市動物園 大牟田動物園
久留米鳥類センター 海の中道動物の森 長崎バイオパーク
熊本市動植物園 フェニックス動物園 平川動物公園
沖縄こどもの国 ペンギン水族館 大分マリーンパレス
かごしま水族館    

ニホンイシガメは最も多くの施設で展示されているカメの仲間です。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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