ハミルトンガメはインド北東部やパキスタン南部などに分布しているカメの仲間で、日本でもペットとして飼育されることがあります。
生息環境の開発やペット用に乱獲され生息数が減少しているため、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
ハミルトンガメについて!
ハミルトンガメは甲羅長が40cm程度にまで成長するカメ目イシガメ科ハミルトンガメ属のカメです。
ハミルトンガメ属は本種のみで構成されています。
上の個体は甲羅長が10cm未満の小型の個体です。
頭部に散在する白色の斑点が特徴的で、頭部は体に対して大きいです。
甲羅は黒色で高さがあり、淡色の不規則な斑点や筋が入ります。
水中生活にも適応しており、指の間には水かきが発達しています。
食性は肉所で昆虫、甲殻類、貝類などを捕食しています。
肉食なためか、噛む力が強く頭部の後方が盛り上がっています。
和名 | ハミルトンガメ |
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学名 | Geoclemys hamiltonii |
英名 | Black pond turtle |
目 | カメ目(Testudines) |
科 | イシガメ科(Geoemydidae) |
属 | ハミルトンガメ属(Geoclemys) |
分布 |
インド北部、ネパール、パキスタンなど |
生息環境 | 河川、氾濫原、湖沼 |
ハミルトンガメはパキスタン南部のインダス川とガンジス川の流域、インド北東部(アッサム州)、スリランカ、バングラディシュなどに分布しています。
大型の河川や氾濫原、湖沼などに生息し、水草が生い茂った止水域を好みます。
生息環境の開発、ペット用に乱獲された事により生息数は減少しています。
1975年にワシントン条約付属書Ⅰに掲載されており、野生個体の商業目的の国際取引は禁止されています。
日本にもワシントン条約付属書Ⅰに掲載前は輸入されていました。
その際に輸入された個体からブリードされた個体が流通していますが、流通量は少なく非常に高価です。
ハミルトンガメを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ハミルトンガメを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ハミルトンガメと札幌円山動物園
札幌円山動物園では爬虫類・両生類館にてハミルトンガメを展示しています。
札幌円山動物園では小型の個体が複数展示されており、上のように濁った水の水槽でハミルトンガメを展示しています。
水は濁っていますが、その中で頭部の白色の斑点が目立っています。
私の訪れた際は水から出ている個体はおらず、水の中を活発に泳いでいました。
ハミルトンガメを展示している施設の一覧
ハミルトンガメを展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所です。
円山動物園 | 野毛山動物園 | 天王寺動物園 |
沖縄こどもの国 |
ハミルトンガメを展示している施設は少ないですが、展示している施設がばらけているため見に行きやすいかもしれません。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。