スッポンモドキはオーストラリアのノーザンテリトリー、パプアニューギニア南西部などのオセアニアの限られた範囲に生息しています。
吻端が突出しており、鼻がブタのように見える事からブタバナガメと呼ばれる事もあります。
目次
スッポンモドキについて!
スッポンモドキは甲羅長50cm以上、体重は20kg以上に成長するカメ目スッポンモドキ科スッポンモドキ属のカメです。
本種はスッポンモドキ科唯一の現生種です。
スッポンモドキはドーム状に盛り上がった甲羅を持っており、背甲の表面は小さな穴や皺で覆われています。
表面の皺や小さな穴が種小名の「insculpta」の由来になっています。(insculptaは彫刻されたの意味)
腹甲側は白色になっており、背甲と腹甲の継ぎ目は暗色をしています。
スッポンモドキは水中生活に適応しており、前足は鰭状をしており泳ぐことに特化しています。
吻端は突出しており、これが別名のブタバナガメや英名の「Pig-nose turtle」の由来となっています。
食性は雑食で果実や昆虫、甲殻類等を捕食しています。
和名 | スッポンモドキ |
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学名 | Carettochelys insculpta |
英名 | Fly river turtle , Pig-nose turtle |
目 | カメ目(Testudines) |
科 | スッポンモドキ科(Carettochelyidae) |
属 | スッポンモドキ属(Carettochelys) |
分布 |
インドネシア(パプア州南部)、パプアニューギニア オーストラリア(ノーザンテリトリー北部) |
生息環境 | 河川、池沼、湿原 |
スッポンモドキはインドネシアのパプア州、オーストラリアのノーザンテリトリー北部、パプアニューギニアの南西部に分布しています。
泥底のk左遷や池沼、湿原などに生息しています。
現地では肉や卵が食用として利用されることがあります。
生息環境の開発やペット・食用のために乱獲された事により生息数は減少しています。
日本でもペットとして流通していますが、ワシントン条約付属書Ⅱに掲載されて以降は流通量は少ないです。
大型に成長し、遊泳力が高い種類なので大規模な飼育設備が必要です。
スッポンモドキを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
スッポンモドキを展示しているJAZA加入の施設は24ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
スッポンモドキとサンピアザ水族館
サンピアザ水族館では2Fの「めずらしいサカナ」エリアでスッポンモドキを展示しています。
サンピアザ水族館はスッポンモドキを単独で展示しており、近くで観察することができます。
このエリアではスッポンモドキの他にピラニア・ナッテリー、テッポウウオ、キッシンググラミー、リーフフィッシュ、バタフライフィッシュなどユニークな見た目・生態をしている生物を展示しています。
スッポンモドキと名古屋港水族館
名古屋港水族館ではオーストラリアの水辺エリアにてスッポンモドキを展示しています。
名古屋港水族館では大型の水槽でスッポンモドキを展示しており、同じ水槽で複数の大型個体が展示されています。
他の施設ではほとんどが単独飼育のため、他の個体や他の種類と一緒に展示されているのは珍しいです。
名古屋港水族館では2008年に初めてスッポンモドキの繁殖に成功し、日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞しています。
この水槽ではスッポンモドキの他にチリメンナガクビガメ、マコードナガクビガメ、ニシキマゲクビガメ、ノーザンバラムンディ、テッポウウオなどが展示されています。
オーストラリアに生息する生物を展示しており、珍しい種類も展示されているエリアとなっています。
スッポンモドキと鳥羽水族館
鳥羽水族館ではジャングルワールドエリアにてスッポンモドキを展示しています。
鳥羽水族館ではアフリカマナティーと同じ水槽でスッポンモドキを展示しており、水量300トンもある巨大水槽の中を活発に泳いでいる姿を見ることができます。
大型の水槽で展示されていますが、展示個体数も多く泳いでいる姿を観察しやすい水槽となっています。
この水槽ではスッポンモドキの他にアフリカマナティー、パルーン、カイヤン、ワラゴ・レーリーが展示されています。
スッポンモドキを展示している施設の一覧
スッポンモドキを展示しているJAZA加入の施設は24ヵ所です。
サンピアザ水族館 | 千歳水族館 | 桐生が岡動物園 |
かみね動物園 | 埼玉こども動物公園 | 上野動物園 |
足立区生物園 | さいたま水族館 | しながわ水族館 |
八景島シーパラダイス | いしかわ動物園 | 熱川バナナワニ園 |
日本平動物園 | 東山動物園 | 寺泊水族博物館 |
名古屋港水族館 | 天王寺動物園 | 鳥羽水族館 |
NIFREL | 須磨水族園 | のいち動物公園 |
桂浜水族館 | おさかな館 | 宮島水族館 |
スッポンモドキを展示している施設は多いですが、九州の施設では展示されていません。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。