サイイグアナは頭部にサイのような角がある事が名前の由来になっているイグアナの仲間です。
日本では札幌円山動物園でのみ展示されています。
サイイグアナについて!
サイイグアナは全長1m以上に成長する有隣目イグアナ科ツチイグアナ属のトカゲです。
本種はツチイグアナ属の最大種です。
サイイグアナは灰褐色や黒褐色の体色をしており、体側には淡色の薄い縞模様があります。
背中から尾にかけてクレストと呼ばれる鬣状の鱗が並んでいます。
前額板や額板が角状になり、これがサイの角のように見える事が名前の由来となっています。
角はオスの方がより発達しますが、メスの角は控え目です。
食性は雑食で葉や花、果実、昆虫などを捕食しています。
和名 | サイイグアナ |
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学名 | Cyclura cornuta |
英名 | Hispaniolan rhinoceros iguana |
目 | 有隣目(Squamata) |
科 | イグアナ科(Iguanidae) |
属 | ツチイグアナ属(Cyclura) |
分布 |
ドミニカ共和国、ハイチ イスパニョーラ島 |
生息環境 | 海岸、岩場 |
サイイグアナはドミニカ共和国、ハイチ、イスパニョーラ島に分布しています。
海岸や岩場、乾燥林などに生息しており、オスは縄張りを持ちます。(他のオスが縄張りに侵入すると口を大きく開けて押し付けあいます。)
現地では地域によって食用として利用されています。
生息環境の開発や人間により外部から持ち込まれた犬や猫に捕食される事により生息数は減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
サイイグアナを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
サイイグアナを展示しているJAZA加入の施設は札幌円山動物園のみとなっています。
サイイグアナと円山動物園
円山動物園ではは虫類・両生類館にてサイイグアナを展示しています。
円山動物園では上のような展示場でサイイグアナを展示しており、私が確認した際には1匹のみの展示でした。
は虫類・両生類館ではサイイグアナの他にトゲチャクラ、アオホソオオトカゲ、ミズオオトカゲ、チュウゴクワニトカゲ、ニホンカナヘビ、オマキトカゲなど多くのトカゲ亜目の種類を展示しています。
円山動物園では繁殖に力を入れている施設で、爬虫類・両生類の繁殖賞を多く受賞している施設です。
ここまで
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