ガビアルモドキはガビアルのように細長い口吻が特徴のワニで、マレーシアやボルネオ島、スマトラ島に分布しています。
マレーシアに分布し、ガビアルに似ている事から「マレーガビアル」と呼ばれる事もあります。
ガビアルモドキについて!
ガビアルモドキは体長5m程度にまで成長するワニ目クロコダイル科マレーガビアル属のワニです。
ガビアルモドキは暗赤褐色の体色をしており、小型の個体は上の写真のように黒色の縞模様が体から尾まで入っています。
ガビアル科のように細長い口吻をしていますが、ガビアル科ではなくクロコダイル科に分類されている事からガビアルモドキと呼ばれています。
英名の「False gharial 」(偽物のガビアル)も同じ由来となっています。
ガビアルモドキの口は閉じていても上顎、下顎の鋭い歯が見えています。
細長い形状をしているのは主食となる魚類を捕える際の抵抗を減らすためだと考えられています。
食性は肉食で魚類を主食とし、哺乳類、鳥、爬虫類等も捕食しています。
和名 | ガビアルモドキ |
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学名 | Tomistoma schlegelii |
英名 | False gharial |
目 | ワニ目(Crocodilia) |
科 | クロコダイル科(Crocodylidae) |
属 | マレーガビアル属(Tomistoma) |
分布 | スマトラ島、ボルネオ島、マレーシア |
生息環境 | 河川、湖沼 |
マレーガビアルはスマトラ島、ボルネオ島、マレーシアに分布しています。タイ、ベトナム、シンガポールにも分布していましたが、それらに分布していた個体群は絶滅したと考えられています。
河川や湖沼に生息しており、 特に沼地や湖に多いようです。
他のワニと同じように巣を作って10~35程度の卵を産卵します。
ガビアルモドキが産卵する卵の大きさは現存するワニの中でも最大クラスだと言われています。(現地では食用として利用されているようです)
皮や肉を利用するための狩猟や生息環境の開発により生息数は減少しています。
ガビアルモドキを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ガビアルモドキを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ガビアルモドキと円山動物園
円山動物園では爬虫類・両生類館にてガビアルモドキを展示しています。
上のように暗い水槽の中でガビアルモドキを展示しているため、ガラス面近くにいない場合はやや観察しにくいです。
ガラス面のすぐ側に居る事も多く、水槽も2つあるため動いている姿を見ることができる機会も多いかもしれません。
爬虫類・両生類館ではガビアルモドキの他にヨウスコウワニが展示されています。
ガビアルモドキと上野動物園
上野動物園では両生類爬虫類館にてガビアルモドキを展示しています。
上野動物園では上のように同じケース内で複数の個体が展示されています。
展示されている個体は大きくありませんが、上から覗く事もできるのでガビアルモドキを直接見ることができます。
両生類爬虫類館ではガビアルモドキの他にニシアフリカコガタワニとイリエワンが展示されています。
ガビアルモドキを展示している施設の一覧
ガビアルモドキを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
円山動物園 | 上野動物園 | 熱川バナナワニ園 |
とべ動物園 | 沖縄こどもの国 |
本物のガビアル科であるインドガビアルはJAZA加入の施設のうち2ヵ所で展示されています。
ここまで
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