アメリカアリゲーターはミシシッピワニと呼ばれることもある大型のワニで、アリゲーター科の中ではクロカイマンに次いで大きくなります。
大型種ですが、ワニの仲間としては温和で人を襲う事も少ないです。(人を襲った事例もあるため、あくまでワニの中では…ですが)
目次
アメリカアリゲーターについて!
アメリカアリゲーターは最大で全長5m近くにまで成長するワニ目アリゲーター科アリゲーター属のワニです。
オスの方が大型に成長し、メスと比べると1m以上小さいです。
アメリカアリゲーターは黒褐色、黒色をしており、幼体には黄色の横縞模様があります。(現存しているワニの中でも暗い黒色をしている種類です。)
吻先は幅広く丸みを帯びており、前肢と後肢には指の半分くらいまでの水かきがあります。
口の周りは淡色をしており、口を閉じていても上顎の牙が見えています。
アリゲーター科とクロコダイル科の見分け方でアリゲーター科は口を閉じている際に下の牙が見えないと言われる事がありますが、アメリカアリゲーターは上のように吻先に近い下顎の牙が見えています。
アリゲーター科に分類されている種類は一部の種類を除きクロコダイル科に比べると温和だと言われていますが、人を襲う場合もあるので注意が必要です。
食性は肉食で幼体は貝類や甲殻類、爬虫類、昆虫等を中心に捕食し、大型の個体はシカなどの大型の哺乳類を捕食することがあります。
和名 |
アメリカアリゲーター ミシシッピワニ |
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学名 | Alligator mississippiensis |
英名 | American alligator |
目 | ワニ目(Crocodilia) |
科 | アリゲーター科(Alligatoridae) |
属 | アリゲーター属(Alligator) |
分布 | アメリカ合衆国南部 |
生息環境 | 沼地、湿地 |
アメリカアリゲーターはアメリカ合衆国のテキサス州、ルイジアナ州、ミシシッピ州、アーカンソー州南部、アラバマ州、フロリダ州、ジョージア州、サウスカロライナ州、ノースカロライナ州に分布しています。
気温の下がる北部の地域に生息する個体群は冬眠することもあります。
沼地や湿地に生息しており、植物や泥などを使った塚を使ってその中に産卵します。(他の多くのワニの仲間と同じように、温度によって生まれる性別が決まり、32℃以上はオス、30℃以下はメスになります。)
孵化した個体を親が1年程度保護します。
アメリカアリゲーターはワニ革を目的に狩猟され、生息を激減させましたが、保護活動や狩猟の許可制により生息数を回復させています。
現在では最も絶滅の心配がないワニの仲間だとも言われています。
クロコダイル科の方がワニ革としては評価が高いようですが、アメリカアリゲーターの皮を利用するために養殖されているようです。
アメリカアリゲーターを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
アメリカアリゲーターを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
アメリカアリゲーターと東山動物園
東山動物園では自然動物館にてアメリカアリゲーターを展示しています。
温室内でアメリカアリゲーターを展示しており、上のように休んでいる姿を見ることができました。(アメリカアリゲーターは上からしか見ることができませんが、近くえ展示されているナイルワニはガラス面からも見ることができます。)
上からしか見ることができませんが、ガラス越しではなく直接見ることができるオススメの施設です。
東山動物園ではアメリカアリゲーターの他にナイルワニ、インドガビアル、ニシアフリカコガタワニが展示されています。
アメリカアリゲーターと鳥羽水族館
鳥羽水族館では奇跡の森エリア近くのワニコーナーにてアメリカアリゲーターを展示しています。
鳥羽水族館では上のように展示場内に複数のアメリカアリゲーターが展示されており、あまり動くことはありませんが、個体数が多いので動く姿を見ることができる機会も多いと思います。
鳥羽水族館ではアメリカアリゲーター以外のワニは展示されていませんが、奇跡の森エリアではカメやトカゲなど多くの爬虫類を見ることができます。
アメリカアリゲーターを展示している施設の一覧
アメリカアリゲーターを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
熱川バナナワニ園 | 東山動物園 | 天王寺動物園 |
鳥羽水族館 | とべ動物園 | 平川動物公園 |
沖縄こどもの国 |
関東以北の施設では展示されておらず、東海~近畿の施設で多く展示されています。
ここまで
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