ミズダコは体重250kg以上の個体も確認されている世界最大のタコで、太平洋の冷たい海域に分布しています。
水族館でも多く展示されており、マダコに次いで多くの水族館で展示されています。
ミズダコについて!
ミズダコは体長3m以上に成長する個体もいるタコ目(八腕目)マダコ科ミズダコ属のタコの仲間です。
水族館で展示されている個体はあまり大きくない個体が多いですが、それでもマダコと比べると大きい迫力のある個体を見ることができます。
ミズダコはマダコに比べると赤味の強い体色をしており、体が大きいので吸盤も巨大です。
大型の種類ですが、周囲の環境に合わせて体色を変化させることもできるようです。
生態を観察しにくい冷たい海域に生息している事もあり、マダコと比べると不明な点も多い種類です。
口の部分(カラストンビ)は人間の握りこぶし程度もあり、甲殻類や貝類を甲羅や殻ごと噛み砕くことができます。
全身が柔軟な筋肉に覆われており、非常に力が強い事で知られており、ダイバーに絡みついて溺死させた事故も起きています。
和名 | ミズダコ |
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学名 | Enteroctopus dofleini |
英名 | North Pacific Giant Octopus |
目 | タコ目(Octopoda) |
科 | マダコ科(Octopodidae) |
属 | ミズダコ属(Enteroctopus) |
分布 | 太平洋北部 |
生息環境 | 岩礁 |
ミズダコは太平洋北部の岩礁地帯に生息しています。 特にカナダ付近で見られる個体は大型化しやすいようです。
大型に成長するのはタラバガニなどの大型のカニが豊富な事や競合相手が少ない事が要因だと考えられています。
日本では東北以北の寒冷な海域で漁獲されており、マダコと比べると水っぽい食感が名前の由来となっています。
以前はマダコに比べると味の評価が低かったものの、マダコの漁獲量が少なくなったことにより再評価され始めています。(東北以北ではミズダコの方が一般的に利用されています。)
マダコと同じように主にタコツボ漁で漁獲されています。
ミズダコを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ミズダコを展示しているJAZA加入の施設は16ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ミズダコとサンピアザ水族館
サンピアザ水族館では1Fの北海道の生物が展示されている水槽でミズダコが展示されています。
私が訪れた際は上のように卵を産卵しているミズダコを見ることができました。
この卵を守るように覆いかぶさっており、水を送りこんでいるようにも見えました。
この水槽ではミズダコの他にシマゾイとクロソイが展示されていました。
ミズダコとしながわ水族館
しながわ水族館では珍しい魚たちエリアにてミズダコを展示しています。
しながわ水族館では上のように岩でレイアウトされた水槽の中でミズダコを展示していました。
展示されているのは大きな個体で、ガラス面に張り付いていると吸盤も観察することができます。
関東では意外とミズダコを展示している施設が少ないので、訪れた際は是非観察してみてください。
ミズダコを展示している施設の一覧
ミズダコを展示しているJAZA加入の施設は下の表になります。
小樽水族館 | サンピアザ水族館 | 登別ニクス |
加茂水族館 | 福島海洋科学館 | サンシャイン水族館 |
しながわ水族館 | 八景島シーパラダイス | 上越水族博物館 |
寺泊水族博物館 | 東海大海洋博物館 | のとじま水族館 |
鳥羽水族館 | 城崎マリンワールド | しまね海洋館 |
宮島水族館 |
冷たい海域に生息している種類のため、東北以北で多く展示されていますが、インパクトがある種類のためか西日本でも展示している施設が多いです。
ここまで
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