クリサオラ・プロカミアは「South American sea nettle 」という英名を持つ通り、南アメリカ大陸周辺で見られるヤナギクラゲの仲間です。
他の海外のヤナギクラゲ属のクラゲはインドネシアンシーネットルやパシフィックシーネットルと呼ばれているのに、本種は学名で呼ばれているのが少し不思議です。
クリサオラ・プロカミアについて!
クリサオラ・プロカミアは傘の直径が最大で50cm程度にまで成長する旗口クラゲ目オキクラゲ科ヤナギクラゲ属のクラゲです。(多くの個体は傘の直径が30~40cm程度にまでしか成長しません。)
クリサオラ・プロカミアの成熟した個体は傘が赤くなり、傘には放射状の16本の帯があります。
口腕がフリルのように伸びており、傘の縁から赤色の触手が伸びています。
右側の個体はまだ成長途中なのか傘の色が付いていません。
上の個体は傘が数cmの小さな個体で、全体的に透明な見た目をしています。
小さな個体でもフリルのような口腕を持っています。
和名 | クリサオラ・プロカミア |
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学名 | Chrysaora plocamia |
英名 | South American sea nettle |
目 | 旗口クラゲ目(Semaeostomeae) |
科 | オキクラゲ科(Pelagiidae) |
属 | ヤナギクラゲ属(Chrysaora) |
分布 | 南米大陸の太平洋側、アルゼンチンの大西洋側 |
生息環境 | 表層 |
クリサオラ・プロカミアは南米大陸(ペル~チリ)の太平洋側やアルゼンチンの大西洋側に生息しています。
「South American sea nettle」という英名ですが、南アメリカ大陸付近ではChrysaora lactea という種類も見られます。
外洋の表層付近で多く見られます。
クリサオラ・プロカミアを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
クリサオラ・プロカミアを展示しているJAZA加入の施設は加茂水族館のみとなっています。
記載はされていませんでしたが、八景島シーパラダイスでも展示されていました。(2020年11月時点)
JAZA加入の施設以外では新江ノ島水族館で展示されていました。(2020年11月時点)
クリサオラ・プロカミアと新江ノ島水族館
新江ノ島水族館ではクラゲファンタジーホールにてクリサオラ・プロカミアを展示しています。
クリサオラ・プロカミアはクラゲファンタジーホール内で最も大きな水槽の中で大量に展示されており、遠くから見ても非常に魅力的な水槽となっています。
新江ノ島水族館ではクラゲファンタジーホールの隣にあるクラゲサイエンスにもクリサオラ・プロカミアの小型の個体が展示されています。
新江ノ島水族館は国内の水族館の中でもクラゲの展示が充実している水族館で、40種類以上のクラゲを見ることができます。
クリサオラ・プロカミアと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスでは「くらげりうむ」にてクリサオラ・プロカミアを展示しています。
八景島シーパラダイスでは大きな個体が展示されており、優雅に口腕と触手をなびかせながら泳ぐ姿を見ることができます。
八景島シーパラダイスの「くらげりうむ」では新江ノ島水族館のクラゲ展示には敵いませんが、10種類以上のクラゲが展示されており充実しています。
クリサオラ・プロカミアのように、背景が青バックで新江ノ島水族館と比べるとクラゲが背景に溶け込んで見にくい場合もあります。
ここまで
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