モヨウフグは1m以上に成長する大型のフグで、毒性が不明なこともあり多くの都道府県で食用可とされていません。
目次
モヨウフグについて!
モヨウフグは体長最大1m以上に成長するフグ目フグ科モヨウフグ属の魚です。
本種はフグ科の中でも大型種です。
モヨウフグは淡色~茶褐色の体色をしており、体や鰭に暗色の斑点が無数にあります。
暗色の斑点は腹側には見られず、幼魚では腹部に黒色の縞模様がありますが成長するにつれて消失していきます。(若魚では腹部にシミのような黒色の斑紋があります。)
胸鰭の付け根には他の部分と比べて大きな黒色の斑紋があります。
幼魚は茶色の体色をしており、腹部に黒色の縞模様があります。
正面から見ると上のようになり、目が少し張り出しています。
同じモヨウフグ属のアラレフグと似ていますが、アラレフグは斑点の色が青っぽいので見分けることができます。
鋭い歯を持っており、この歯を使って甲殻類や藻類、軟体動物などを捕食しています。
和名 | モヨウフグ |
---|---|
学名 | Arothron stellatus |
英名 | Stellate puffer |
目 | フグ目(Tetraodontiformes) |
科 | フグ科(Tetraodontidae) |
属 | モヨウフグ属(Arothron) |
分布 |
インド洋~太平洋 |
生息環境 | 岩礁・サンゴ礁 |
モヨウフグはインド洋~太平洋の沿岸部に生息しており、国内では茨城県以南の太平洋側、新潟県以南の日本海側、琉球列島などで見られます。
モヨウフグは縄張り意識を持ち、危険を感じると水を吸い込んで体を膨らませることができます
モヨウフグは多くの都道府県で食用可とされておらず、毒性が詳しく分かっていません。
幼魚は変わった見た目から観賞魚として飼育されることがあります。
モヨウフグを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年9月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
モヨウフグを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
モヨウフグとアクアパーク品川
アクアパーク品川ではワンダーチューブの隣の水槽でモヨウフグを展示しています。(2020年9月時点)
この水槽だけではありませんが、アクアパーク品川では大型の水槽では展示生物のパネルがないので何が展示されているのかは見て見ないと分かりません。
この水槽ではニザダイの仲間やアオウミガメ、ウツボの仲間など大型の魚が多く展示されていました。
モヨウフグと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスではアクアミュージアムのサンゴ礁を彩る群れの魚達というエリアでモヨウフグを展示しています。
モヨウフグが展示されている水槽は野外に設置された砂浜をイメージした水槽で、野外に設置された砂浜状の水槽をガラス面から覗いている感じです。
この水槽ではアオウミガメやタマカイ、ツマグロやネムリブカなど大型の生きものも多く展示されている水槽です。
この水槽は見られる範囲が狭く、奥の方は濁っており見えないため展示されている魚を全て見るのは難しいかもしれません。
モヨウフグと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では駿河湾の生きものエリアにてモヨウフグを展示しています。
モヨウフグと同じ水槽でサザナミフグ、クロホシフエダイ、ヨスジフエダイ、マツダイなどが展示されています。
東海大海洋博物館で展示されているモヨウフグは大きく成長しており、近くで見ることができます。
モヨウフグを展示している水族館の一覧
モヨウフグを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。
男鹿水族館 | 鴨川シーワールド | 八景島シーパラダイス |
東海大海洋博物館 | 宮津水族館 | 鳥羽水族館 |
串本海中公園 | 須磨水族園 | 城崎マリンワールド |
海の中道水族館 | ペンギン水族館 | 大分マリーンパレス |
モヨウフグは全国各地で展示されており、モヨウフグ属の中でも展示施設が多い種類です。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。