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水族館魚図鑑-カイヤン(Pangasianodon hypophthalmus)

カイヤンは体長1m近くまで成長する大型のナマズの仲間で、食用として利用するために養殖も盛んに行われています。

日本には観賞魚として流通していますが、大型になるので大きな飼育設備が必要です。

 

 

カイヤンについて!

カイヤンは最大で体長1m近くまで成長するナマズ目パンガシウス科パンガシアノドン属の魚です。

パンガシウス科と言われると聞きなれない科かもしれませんが、主に東南アジアに生息するナマズが30種類ほど分類されており、メコンオオナマズもパンガシウス科に分類されています。

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カイヤンは背側は黒色、腹側は白色で左右の眼は張り出しているのが特徴です。

体高も高く、体長以上に大きく見えます。

 

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前方から見ると左右の目が張り出していることが分かりやすいです。 

カイヤンが生息しているメコン川流域では雨期があり、水量が増えて河が氾濫する季節になると上流に移動して産卵し、水が引く前に下流に戻るという行動を行います。

 

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幼魚は成魚とは異なり、銀色の体色に三本の黒色の線があります。

原産地では上流から下流に向かう幼魚を捕まえて食用とするため養殖しています。

 

和名 カイヤン
学名 Pangasianodon hypophthalmus
英名 Iridescent shark
ナマズ目(Siluriformes)
パンガシウス科(Pangasiidae)
パンガシアノドン属(Pangasianodon)
分布

チャオプラヤ川、メコン川流域

生息環境 岩礁

カイヤンはチャオプラヤ川、メコン川流域に生息しており、東南アジアの他の地域に移入して定着している場所もあります。

現在ではチャオプラヤ川、メコン川のタイ部分ではほとんど絶滅しているようです。(チャオプラヤ川もタイの中心を流れる大きな河川です。)

大型に成長することから食用として重要な種類で、生息地では乱獲されてしまいました。

食用として優秀な種類であることから、東南アジアの各地に移入されています。(インドネシア、マレーシア等)

原産地では幼魚を捕まえて育てる養殖も東南アジアで盛んにおこなわれており、特にベトナムではチャーと呼んで流通しています。

養殖された個体は欧米にも輸出されています。

食用として利用されている他、日本には観賞魚として輸入されており体の色素がないアルビノ個体も流通しています。

カイヤンを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

カイヤンを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

カイヤンと板橋区熱帯環境植物館

板橋区熱帯環境植物館では植物園の入り口にある大きな水槽内でカイヤンを展示しています。

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この水槽では東南アジアの魚を展示しており、世界最大の淡水魚とも言われているヒマンチュラ・チャオプラヤ、現在ではワシントン条約で商取引が規制されているタイガーバルブの他にパーカーホ、アジアアロワナなどが展示されています。

展示されているカイヤンも大型の水槽内で育てられているか大きな個体を見ることができます。

ここでしか見られない魚も展示されている大型淡水魚が好きな方にはオススメの水槽になっています。

カイヤンと沼津深海水族館

沼津深海水族館では2Fのエリアでカイヤンを展示しています。(2020年10月時点)

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沼津深海水族館で展示されているカイヤンは体長数cmと小さく、成魚とは違う姿を見ることができます。

まだ小さいからか人が来ると障害物に隠れてしまいます。

沼津深海水族館内で数少ない淡水魚となっています。

カイヤンを展示している施設の一覧

カイヤンを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

さいたま水族館 寺泊水族博物館 鳥羽水族館
のいち動物公園 おさかな館  

伊勢シーパラダイスではアルビノカイヤンの幼魚を展示しているのを確認しました。(2020年10月時点)

パンガシアノドン属の魚としてはJAZA加入の施設で展示されている唯一の種類となっています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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