ウチワザメは「サメ」と和名に入っていますが、サメの仲間ではなくエイの仲間です。(分類的には鰓孔が腹面にあるのがエイ、横にあるのがサメです。)
名前の通り、体盤がうちわ型をしたエイです。
ウチワザメについて!
ウチワザメは体長60cm程度にまで成長するサカタザメ目ウチワザメ科ウチワザメ属の魚です。
ウチワザメは褐色や灰色の体色をしており、 尾に2つの背鰭と1つの尾鰭を持ちます。
底部付近を尾を振りながら泳いでいました。
体盤はうちわ型で、中央付近に淡色の斑点が規則的に並んでおり、その斑点の中心には棘があります。
同属のオニノウチワとは、棘の周りが淡色が囲まれていることで見分けることができます。(オニノウチワは淡色で囲まれないため)
食性は肉食で甲殻類や魚類を捕食しています。
和名 | ウチワザメ |
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学名 | Platyrhina tangi |
英名 | |
目 | サカタザメ目(Rhinobatiformes) |
科 | ウチワザメ科(Platyrhinidae) |
属 | ウチワザメ属(Platyrhina) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 砂底 |
ウチワザメは東京湾以南の太平洋側、九州沿岸、朝鮮半島南部、中国沿岸、台湾などに生息しています。
国内では琉球列島や小笠原諸島では見られないようです。
定置網などで漁獲されますが投棄されることが多く、あまり食用としては利用されていないようです。
ウチワザメを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ウチワザメを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ウチワザメと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では駿河湾の生きものエリアにてウチワザメを展示しています。
東海大海洋博物館では上のような水槽でウチワザメが展示されており、水槽の砂底付近を這うように移動していました。
この水槽ではウチワザメの他に、カンパチ、シイラ、ドチザメ、トビエイ、赤カマス、オオニベなどが展示されています。
東海大海洋博物館の駿河湾の生きものエリアでは、上のようなレイアウトがシンプルな水槽が多く設置されており、1つの水槽で多くの種類を見ることができる水槽が多いです。
ウチワザメを展示している施設の一覧
ウチワザメを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
八景島シーパラダイス | 東海大海洋博物館 | 南知多ビーチランド |
須磨水族園 | 玉野海洋博物館 | 桂浜水族館 |
桂浜水族館 |
八景島シーパラダイスでは10cmちょっとの小さな個体が展示されていました。(2020年11月時点)
ウチワザメ属の中では唯一国内で展示されている種類となっています。
ここまで
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