ハオコゼは10cm程度の小型の魚で、背鰭の棘に毒を持つことで知られています。
藻場や岩礁、波止場など身近な環境に生息しており、釣りの外道として釣られる事があるため注意が必要です。
ハオコゼについて!
ハオコゼは体長12cm程度にまで成長するスズキ目ハオコゼ科ハオコゼ属の魚です。
ハオコゼは環境によって体色・模様を変える事から体色や模様は個体差が大きいですが、赤褐色、黒色、褐色に体側に斑紋がある個体が多いです。
背鰭の棘に毒がある事で有名な魚で、ファミリーフィッシングを行う防波堤でも釣られる事があり注意が必要な魚です。
ハオコゼの背鰭の棘は体に対して大きく、ニワトリのトサカのようになっており、棘条数は通常14~15本です。
腹鰭が1棘4軟条である事で他のハオコゼの仲間と見分けることができます。
食性は肉食で多毛類や甲殻類等を捕食しています。
和名 | ハオコゼ |
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学名 | Paracentropogon rubripinnis |
英名 | Redfin velvetfish |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | ハオコゼ科(Tetrarogidae) |
属 | ハオコゼ属(Paracentropogon) |
分布 | 太平洋西部 |
生息環境 | 岩礁、藻場 |
ハオコゼは本州以南の日本近海、朝鮮半島などの太平洋北西部に生息しています。
水深の浅い岩礁や藻場、波止場など障害物の多い環境で見られます。
背鰭の棘を取り除く事で食べる事は可能なようですが、体が小さく過食部が少なく、処理の手間がかかるため食用として利用される事は稀です。(味が良いと言われています。)
小さく愛嬌のある見た目から観賞魚として飼育されることがあります。(淡水ハオコゼという名称で流通しているのは別種です。)
ハオコゼを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ハオコゼを展示しているJAZA加入の施設は28ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ハオコゼとしながわ水族館
しながわ水族館では東京湾の干潟と荒磯水槽にてハオコゼを展示しています。
しながわ水族館では上のように藻場エリアと岩礁エリアでレイアウトされた幅広い水槽でハオコゼを展示しており、ハオコゼは海藻エリアでも岩礁エリアでも見ることができます。
この水槽ではハオコゼの他にホウライヒメジ、キュウセン、ニシキベラ、イソカサゴ、アナハゼ、ギンユゴイ、オヤビッチャ、シマスズメダイ、ボラなどが展示されています。
多くのハオコゼが展示されていたので、個体による色彩の変化を観察しやすい水槽となっています。
ハオコゼと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスではアクアミュージアムの太陽の恵みをうける海と生きものたちエリアにてハオコゼを展示しています。
八景島シーパラダイスでは上のように水槽でハオコゼを展示しており、海藻の中に身を隠すようにしているハオコゼを見ることができます。(展示個体数が多く、泳いでいる姿も何度が見ました。)
この水槽ではハオコゼの他にキヌバリ、チャガラ、トビヌメリ、サビハゼ、スジハゼ、ヒメハゼ、クサフグ、ギンポ、ナベカなどが展示されています。
掲示パネルに掲示されている種類以外にも展示されている魚がいたので、訪れた際は是非観察してみてください。
ハオコゼを展示している施設の一覧
ハオコゼを展示しているJAZA加入の施設は28ヵ所です。
サンピアザ水族館 | 男鹿水族館 | 加茂水族館 |
なかがわ水遊園 | 鴨川シーワールド | 葛西臨海水族園 |
しながわ水族館 | 八景島シーパラダイス | 新潟市水族館 |
上越水族博物館 | 寺泊水族博物館 | 三津シーパラダイス |
東海大海洋博物館 | のとじま水族館 | 碧南水族館 |
名古屋港水族館 | 宮津水族館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 須磨水族園 | 城崎マリンワールド |
姫路水族館 | しまね海洋館 | 玉野海洋博物館 |
桂浜水族館 | 海の中道水族館 | 大分マリーンパレス |
かごしま水族館 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。