広告 水族館魚図鑑 水族館魚図鑑-キンチャクダイ科

水族館魚図鑑-トサヤッコ(Genicanthus semifasciatus)

トサヤッコは英名で「Japanese swallow 」とつけられていますが、日本の固有種ではなく台湾や東南アジアの一部で見ることができます。

国内では稀に観賞魚として流通することがあります。

 

 

トサヤッコについて!

トサヤッコは20cm程度にまで成長するスズキ目キンチャクダイ科タテジマヤッコ属の魚です。

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トサヤッコはオスとメスで見た目が異なり、上の写真はオスの個体になります。

オスの個体は頭部に黄色のラインが入り、体側の背側が黒と白の縞模様になります。

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上の写真はメスのトサヤッコです。

頭部が黒く、尾鰭にも黒色の模様が入っています。

オスとメスの見た目が大きく違うため、昔は別種だと考えられていました。(メスの個体をクマドリヤッコと呼んでいたようです。)

トサヤッコはメス⇒オスへと性転換する魚として知られており、群れの中で一番大きな個体がオスになり、ハーレムを形成します。

同じタテジマキンチャクダイ属の魚に似ている種類がいます。(Genicanthus semicinctus、Genicanthus spinus)

 

和名 トサヤッコ
学名 Genicanthus semifasciatus
英名 Japanese swallow
スズキ目(Perciformes)
キンチャクダイ科(Pomacanthidae)
タテジマヤッコ属(Genicanthus)
分布

西部太平洋

生息環境 岩礁

トサヤッコは伊豆諸島、小笠原諸島、南日本、台湾、東南アジアの一部に生息しています。

水深が深い岩礁地帯に生息しており、ハーレムを形成します。

フィリピンで採取させれた個体が輸入され観賞魚として流通することがあります。

遊泳力がある魚なので、大きな水槽で飼育した方が良い種類となっています。(水質の変化に弱く飼育が難しい部類のようです。)

トサヤッコを展示している水族館!

情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年8月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

トサヤッコを展示しているJAZA加入の施設は葛西臨海水族園のとなっています。

観賞魚として流通している種類ですが、展示している施設は少ないようです。

トサヤッコと葛西臨海水族園

葛西臨海水族園では東京の海エリアの伊豆七島の海①水槽にてトサヤッコを展示しています。(2020年9月時点)

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この水槽ではオスとメスのトサヤッコが展示されており、性別による外見の比較を行うことができます。

葛西臨海水族園では2007年にメスしかいない水槽に大きさの異なるメスを追加することでメス⇒オスへと性転換させたこともあります。

水槽内はやや暗くなっており、トサヤッコの他にキンギョハナダイやカガミチョウチョウウオなどが展示されています。

意外と障害物が多く、見にくい場所にいる場合も多いです。

トサヤッコはJAZA加入の施設のうち葛西臨海水族園でしか見られないため、訪れた際は観察してみてください。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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