ギンガメアジは漢字で書くと「銀紙鯵」となり、銀紙を張り付けたような体色をしていることが名前の由来となっています。
幼魚はメッキと呼ばれ秋~冬に本州(太平洋沿岸に多い)でも見られ、釣りの対象魚としても人気の高い魚です。
目次
ギンガメアジについて!
ギンガメアジは体長1m以上に成長するスズキ目アジ科ギンガメアジ属の魚です。
ギンガメアジは銀色の体色に、頭は張り出し、目が大きくなります。
目が大きいことから英名で「Bigeye trevally 」と呼ばれています。
幼魚は体側に6本~7本の横帯が入りますが、成長するにつれて消失します。
背鰭の先端は白色になります。
ロウニンアジと見た目が似ていますが、鰓の上に黒色の斑点がある点とロウニンアジよりも細身である点で見分けることができます。
食性は肉食で魚類や甲殻類等も捕食しています。
和名 | ギンガメアジ |
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学名 | Caranx sexfasciatus |
英名 | Bigeye trevally |
目 | スズキ目(Perciformes) |
科 | アジ科(Carangidae) |
属 | ギンガメアジ属(Caranx) |
分布 |
インド洋~太平洋の温帯・熱帯域 |
生息環境 | 沖合 |
ギンガメアジはインド洋~太平洋の温帯・熱帯域に生息しており、国内では成魚は琉球列島などで見られます。
国内では最も普通に見られるギンガメアジ属の魚と言われています。
幼魚は本州に死滅回遊することで知られており、他のギンガメアジ属の魚との総称で「メッキ」と呼ばれ釣りの対象魚として人気があります。
幼魚は黒潮に乗って南方から関東等までやってきますが、冬になると寒さに耐えられずほとんどが死んでしまいます。(工場の温排水などがあると生き残る場合があるようです。)
成魚はサンゴ礁などで見られ、幼魚は汽水域で多く見られます。
定置網や釣りなどで漁獲され、食用として利用されています。(シガテラ毒の報告例もあるようです。)
ギンガメアジを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ギンガメアジを展示しているJAZA加入の施設は24ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ギンガメアジと伊勢シーパラダイス
伊勢シーパラダイスでは海底ごろりんホールにてギンガメアジを展示しています。
このエリアの水槽はソファーに座りながら、ロウニンアジ、スギ、ギンガメアジ、アオウミガメが泳ぐ水槽を見ることができます。(水槽は楕円形で1周できるようになっています。)
展示されている個体はほとんどがギンガメアジで、ロウニンアジは1尾だけしか見つかりませんでした。
ギンガメアジと志摩マリンランド
志摩マリンランドでは回遊水槽にてギンガメアジを展示しています。
志摩マリンランドの回遊水槽ではドーナツ型の水槽で50種類近い魚を展示しており、アジ科の回遊魚も多く展示されています。
この水槽ではギンガメアジの他にブリ、ヨコヅナマルコバン、ドチザメ、センネンダイなどが展示されています。
水槽内の魚に餌を与える「海女の餌付け」を見ることができ、頻繁に行われているので訪れた際は是非見てみてください。
ギンガメアジと東海大海洋博物館
東海大海洋博物館では海洋水槽にてギンガメアジを展示しています。
ギンガメアジが展示されている海洋水槽は全面ガラス張りの水槽としては、日本最大で様々な角度から魚を観察することができる水槽となっています。
ギンガメアジは上のように上層付近を群れを作って泳いでいますが、たまに底部にも来ることがあります。
この水槽ではギンガメアジの他にシロワニ、ホシエイ、カスミアジ、コガネシマアジなどの大型魚の他に、スズメダイやハタタテダイなど小型の魚も展示されています。
ギンガメアジを展示している施設の一覧
ギンガメアジを展示しているJAZA加入の施設は24ヵ所です。
鴨川シーワールド | しながわ水族館 | 新潟市水族館 |
寺泊水族博物館 | 東海大海洋博物館 | 南知多ビーチランド |
名古屋港水族館 | 宮津水族館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 伊勢シーパラダイス | 串本海中公園 |
大阪海遊館 | 須磨水族園 | 城崎マリンワールド |
姫路水族館 | 玉野海洋博物館 | 桂浜水族館 |
足摺海洋館 | 海の中道水族館 | ペンギン水族館 |
大分マリーンパレス | かごしま水族館 | 美ら海水族館 |
ギンガメアジは群れで活発に泳ぐことから、大型の水槽で展示されている事が多いです。
展示施設は多いですが、東北以北では展示されていません。
ギンガメアジ属の中では展示施設が最も多い魚で、他にもロウニンアジ、カスミアジ、シマアジも展示施設が多いです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。