カワムツは西日本に生息しており、西日本では一般的な川魚です。
長年にわたって、ヌマムツと同種とされていましたが現在は別種として分類されています。
カワムツについて!
カワムツは体長15cm以上に成長するコイ目コイ科カワムツ属の魚です。
オスの方が大型に成長し、20cm近くまで成長することもあります。
カワムツは背側が黄褐色、腹側は銀色になり、頭部は丸いです。
体の中央部に黒色の縦帯があり、各鰭は黄色っぽくなります。
繁殖期には婚姻色が現れ、頭部の下部~腹側が赤色になります。
同じカワムツ属のヌマムツと非常によく似ており、長年同種として扱われていました。(昔はヌマムツをカワムツA型、カワムツをカワムツB型と呼んでいました。)
カワムツの方が吻が丸っぽく、眼がやや大きいです。
側線鱗数はカワムツが46~55なのに対し、ヌマムツは53~63と多いです。
食性は雑食で水生昆虫や甲殻類、藻類、水草を捕食しています。
和名 | カワムツ |
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学名 | Nipponocypris temminckii |
英名 | Dark chub |
目 | コイ目(Cypriniformes) |
科 | コイ科(Cyprinidae) |
属 | カワムツ属(Nipponocypris) |
分布 |
西日本、朝鮮半島、中国、台湾 |
生息環境 | 河川、湖沼 |
カワムツは能登半島の天竜川以西の本州・四国・九州に生息しており、朝鮮半島、中国、台湾などにも生息しています。
アユの放流に紛れて放流されており、東日本でも見られるようになっているようです。
同じ中型コイ科のオイカワ等と比べると水質汚染に弱いようです。
カワムツを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年12月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
カワムツを展示しているJAZA加入の施設は35ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
カワムツと東山動物園
東山動物園では世界のメダカ館にてカワムツを展示しています。
上のようにやや濁りのある水槽で展示されていましたが、婚姻色の赤色が映えて綺麗でした。(同じ水槽内でカマツカが展示されています。)
世界のメダカ館では世界中のメダカはもちろん、日本の淡水魚や世界中のカダヤシを集めて展示しています。
カワムツを展示している施設の一覧
カワムツを展示しているJAZA加入の施設は35ヵ所です。
男鹿水族館 | 福島海洋科学館 | いなわしろカワセミ館 |
狭山智光山動物園 | 井の頭文化園 | 羽村市動物公園 |
江戸川区自然動物園 | なかがわ水遊園 | 鴨川シーワールド |
さいたま水族館 | しながわ水族館 | 富山ファミリーパーク |
いしかわ動物園 | 東山動物園 | モンキーセンター |
富士水族館 | 三津シーパラダイス | のとじま水族館 |
碧南水族館 | 天王寺動物園 | 琵琶湖博物館 |
京都水族館 | 鳥羽水族館 | 志摩マリンランド |
大阪海遊館 | 須磨水族園 | 城崎マリンワールド |
姫路水族館 | 徳山動物園 | 桂浜水族館 |
おさかな館 | 宮島水族館 | 熊本市動植物園 |
大分マリーンパレス | かごしま水族館 |
カワムツが能登半島以西に生息している事もあり、東日本で展示している施設は少ないです。
ここまで
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