ホシエイは水族館などで良く展示されているアカエイの仲間で、活発に泳いでくれることから観察しやすいエイです。
黒色の体色からクロエイと呼ばれることもあります。
目次
ホシエイについて!
ホシエイは2m近くまで成長するトビエイ目アカエイ科アカエイ属の魚です。
ホシエイは黒色~黒褐色に、白色の小さな斑点が左右に1列ずつあります。
これが夜空の星のように見えることがホシエイの名前の由来になっています。
尾には鋭い毒針を持っていますが、性格は温和で自分から攻撃することは基本的にありません。
食性は肉食で底部にいる幅広い魚介類を捕食します。
卵胎生で20cm前後の子供を5匹~10匹出産します。
和名 | ホシエイ |
---|---|
学名 | Dasyatis matsubarai |
英名 | Pitted stingray |
目 | アカエイ目(Myliobatiformes) |
科 | アカエイ科(Dasyatidae) |
属 | アカエイ属(Dasyatis) |
分布 |
西部太平洋 |
生息環境 | 岩礁 |
ホシエイは 日本~東部朝鮮半島に生息しており、国内では北海道~九州の太平洋沿岸、富山湾、長崎県などで見られます。
アカエイなど沿岸部で見られる種類と比べると沖合で多く見られる種類です。
定置網や底引き網などで漁獲されることがあり、一般的に利用されないため漁業関係者には嫌われています。
食用として利用されているアカエイと比べて味が落ちると言われていますが、美味しいとの情報もあります。(アカエイの消費量自体が落ちているので、エイ自体の需要の問題で食用として利用されていないのかもしれませんが)
ホシエイはアカエイと同じように煮たり汁物にすると良いようです。
ホシエイは大型のエイの中でも飼育が容易で多くの水族館で展示されています。
人にも良く慣れるため、飼育員から手渡しで餌を食べるようになる個体もいます。
志摩マリンランドでは28年飼育した記録があります。
ホシエイを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ホシエイを展示しているJAZA加入の施設は32ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ホシエイと大洗水族館
大洗水族館では出会いの海の大水槽にてホシエイを展示しています。
大洗水族館の出会いの海水槽は国内でも少ない1,000tを超える水量の水槽で、多くの生き物が展示されている水槽となっています。
この水槽では80種類もの魚が展示されていますが、展示されている種類の一覧の掲示はないため、見て確認する必要があります。
ホシエイは水槽内を活発に泳いでいる事から簡単に見つけることができます。
正面から見るとガラス面が厚いためか上手く写真が撮れませんが、小窓から見ると綺麗に写真が撮れます。
ホシエイと しながわ水族館
しながわ水族館ではトンネル水槽にてホシエイを展示しています。
トンネル水槽は館内で最も大きな水槽で大型の魚も多く展示されています。
この水槽ではホシエイの他に、ヒョウモンオトメエイ、ウシバナトビエイ、マダラエイの全部で4種類のエイが展示されています。
トンネル水槽なので魚を近くで見られるという特徴があります。
トンネル水槽という作りのため、魚の裏側を簡単に観察することができます。
普通の水槽では裏側をなかなか見れないような魚でも見るチャンスが多くなります。
ホシエイとマリンワールド海の中道
マリーンワールド海の中道では外洋大水槽にてホシエイを展示しています。
この水槽はマリンワールド海の中道で最も大きい水槽で、エイやサメも多く展示されている水槽です。
ホシエイの他にマダラトビエイ、ナルトビエイ、マダラエイの全部で4種類のエイが展示されています。
マダラトビエイとホシエイはシルエットが似ていますが、模様で見分けることができます。
水量は1,400tもの巨大な水槽で、シロワニが複数展示されているなど迫力がある水槽です。
サメやエイ以外にも多くの魚が展示されているので是非観察してみてください。
ホシエイを展示している水族館の一覧
ホシエイを展示しているJAZA加入の施設は32ヵ所です。
小樽水族館 | サンピアザ水族館 | 登別ニクス |
男鹿水族館 | 加茂水族館 | 鴨川シーワールド |
葛西臨海水族園 | しながわ水族館 | 八景島シーパラダイス |
新潟市水族館 | 上越水族博物館 | 寺泊水族博物館 |
三津シーパラダイス | 東海大海洋博物館 | のとじま水族館 |
越前松島水族館 | 南知多ビーチランド | 碧南水族館 |
宮津水族館 | 京都水族館 | 鳥羽水族館 |
志摩マリンランド | 串本海中公園 | 大阪海遊館 |
須磨水族園 | 城崎マリンワールド | しまね海洋館 |
桂浜水族館 | 宮島水族館 | 海の中道水族館 |
大分マリーンパレス | かごしま水族館 |
ホシエイは多くの水族館で展示されており、アカエイと並びアカエイ属の中で最も多くの施設で展示されている種類です。
大型の水槽でサメなどと一緒に泳いでいる場合が多いです。
中層付近を泳ぐことも多いので、アカエイのように地面付近を這うように泳ぐエイよりも観察しやすいです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。