クロヘリメジロザメは世界中の温帯域に隔離分布しており、メジロザメ属としては唯一熱帯よりも温帯を好む種類として知られています。
目次
クロヘリメジロザメについて!
クロヘリメジロザメは体長3m以上に成長するメジロザメ目メジロザメ科メジロザメ属の魚です。
クロヘリメジロザメは流線形の体型をしており、吻は長く突き出た形状をしています。
胸鰭は大きく発達し、 第1背鰭は大きく、第2背鰭は小さいです。
体色は灰色で、鰭の先端が黒っぽくなり、和名の由来にもなっています。
他の大型のメジロザメと区別するのが困難で、特にドタブカとよく似ています。
ドタブカとは上顎歯の形状に違いなどで見分けることができます。
食性は肉食で成魚は硬骨魚類、軟体動物、エイ類などを捕食しており、小さな個体は甲殻類や軟体動物を捕食しています。
和名 | クロヘリメジロザメ |
---|---|
学名 | Carcharhinus brachyurus |
英名 | Copper shark |
目 | メジロザメ目(Carcharhiniformes) |
科 | メジロザメ科(Carcharhinidae) |
属 | メジロザメ属(Carcharhinus) |
分布 |
世界中に隔離分布 |
生息環境 | 沿岸部 |
クロヘリメジロザメは世界各地に隔離分布しており、南米大陸南西部沿岸部、南米大陸西部沿岸部、カリフォルニア湾周辺、オーストラリア南部沿岸、ニュージーランド周辺、南日本~朝鮮半島・中国南部沿岸、地中海などに生息しています。
国内では東北以南で見られます。
メジロザメ属の中では水温が低い環境を好む種類で、温帯域(水温12℃以上)を好みます。
季節回遊を行い、群れで狩りを行います。
積極的に人を襲う事はありませんが、人を襲った例もあります。
漁業の影響を受け、生息数は減少していると考えられています。
クロヘリメジロザメを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2020年10月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
クロヘリメジロザメを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
クロヘリメジロザメと小樽水族館
小樽水族館では本館内の水槽でクロヘリメジロザメを展示しています。
小樽水族館では本館に入って最初の方の軟骨魚類を多く展示している大型水槽でクロヘリメジロを展示しています。
この水槽ではクロヘリメジロザメの他にドチザメ、イヌザメ、ツマグロ、トラフザメ、ネコザメ、ウシバナトビエイ、マダラエイ、マサバなどを展示しています。
ツマグロはクロヘリメジロザメと似ていますが、ツマグロは背鰭の先端が黒くなるので見分ける事ができます。
クロヘリメジロザメと大洗水族館
大洗水族館では世界の海ゾーンにてクロヘリメジロザメを展示しています。
大洗水族館では世界の海ゾーンの大型の水槽でクロヘリメジロザメを展示しており、クロヘリメジロザメの他にも大型のサメが展示されています。
この水槽ではクロヘリメジロザメの他に、シロワニ、ドタブカ、ナースシャーク(コモリザメ)、レモンザメを展示しています。
この水槽ではクロヘリメジロザメとよく似たドタブカというメジロザメの仲間が展示されており、見分けるのが困難です…
クロヘリメジロザメと名古屋港水族館
名古屋港水族館では南館の黒潮大水槽にてクロヘリメジロザメを展示しています。
順路通りに回ると南館の1番最初に見ることになる大型の水槽でクロヘリメジロザメが展示されています。
大型の水槽ですが、展示されている魚の種類は少ないです。(クロヘリメジロザメの他にはマイワシとスマ)
クロヘリメジロザメを展示している施設の一覧
クロヘリメジロザメを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
小樽水族館 | 名古屋港水族館 | 海の中道水族館 |
JAZA加入の施設ではありませんが、大洗水族館でも展示されているのを確認しました。(2020年3月時点)
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。