オキナエビは鋏脚を中心に、全身が白色の毛で覆われています。
これが翁(おきな)のヒゲのように見えた事が「オキナエビ」という和名の由来です。
オキナエビについて!
オキナエビは体長10cm程度にまで成長する十脚目アカザエビ科オキナエビ属のエビの仲間です。
オキナエビはほとんど白色の薄い紅色の体色をしており、脚や触角等は紅色になっています。
全身を白色の毛が覆っており、これがオキナエビの名前の由来となっています。(特に鋏脚は毛が濃ゆいです。)
水深が深い環境に生息しており、目は小さく退化しています。
食性は肉食でヒトデ等を捕食していると考えられています。
和名 | オキナエビ |
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学名 | Nephropsis stewarti |
英名 | Indian Ocean Lobsterette |
目 | 十脚目(Decapoda) |
科 | アカザエビ科(Siganidae) |
属 | オキナエビ属(Nephropidae) |
分布 |
モザンビーク、マダガスカル、アラビア海、 アンダマン海、フィリピン、日本等 |
生息環境 | 深海 |
オキナエビはモザンビーク、マダガスカル、アラビア海、アンダマン海、フィリピン、日本の相模湾以南に生息しています。
地域によって違いますが、水深170~1,000の水深で多く見られるようです。
水深の深い場所の底引き網で漁獲されることがあり、安価で流通する事があります。
天ぷら、丸焼きなどで調理して食べられます。
オキナエビを展示している水族館!
情報は記載当時のJAZAや水槽の情報です。(2020年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
オキナエビを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
オキナエビと大洗水族館
大洗水族館では世界の海ゾーンでオキナエビを展示しています。(2020年3月時点)
大洗水族館では明るい水槽でオキナエビを展示しているため、観察しやすいです。
このエリアではオキナエビの他にもコツノガニ、ヤスリヤドカリ、オオコシオリエビ、アカモンオキヤドカリ、サガミモガニ、オオホモラなど深海に生息する甲殻類を展示しています。
オキナエビとマリンワールド海の中道
マリンワールド海の中道では外洋大水槽裏の深海魚エリアでオキナエビを展示しています。(2020年8月時点)
海の中道マリンワールドでは大きな個体が展示されていますが、上のように赤色のライトで照らされているので名前の由来になっている白色の毛が観察できません。
海の中道マリンワールド海の中道の深海魚エリアは規模は小さいですが、上の写真のように骨格標本が展示されています。
多くの種類の骨格標本を見ることができる非常にオススメの展示となっています。
オキナエビを展示している水族館の一覧
オキナエビを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
しながわ水族館 | 志摩マリンランド | 海の中道水族館 |
JAZAに加入していない施設ですが、大洗水族館でも展示されていました。(2020年3月時点)
ここまで
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