広告 水族館甲殻類図鑑 水族館甲殻類図鑑-十脚(エビ)目

水族館甲殻類図鑑-ゾウリエビ(Parribacus japonicus)

ゾウリエビは15cm程度のセミエビと比較すると小型のセミエビの仲間で、イセエビ漁などで漁獲されたものが食用として利用されています。

変わった見た目から展示施設も多い種類です。

 

 

ゾウリエビについて!

ゾウリエビは体長15cm程度にまで成長する十脚目セミエビ科ゾウリエビ属のエビの仲間です。

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ゾウリエビは体色の個体差が大きな種類で、黒褐色、黄褐色、灰褐色などの個体がいます

背部の中央がやや盛り上あがり、表面には顎粒状の凹凸が点在しており、平たい体型をしています。

ゾウリ(草履)に似ている事が名前の由来となっています。

セミエビと体型は似ていますが、第二触角の外縁がギザギザの鋸状になっているのが特徴です。

食性は肉食で甲殻類や貝類を捕食しています。

 

和名 ゾウリエビ
学名 Parribacus japonicus
英名 Japanese mitten lobster
十脚目(Decapoda)
セミエビ科(Scyllaridae)
ゾウリエビ属(Parribacus)
分布 南日本沿岸、台湾
生息環境 サンゴ礁、岩礁

ゾウリエビは南日本沿岸、台湾に生息しており、国内では房総半島以南の太平洋沿岸、南西諸島で見られます。

日本ではゾウリエビの他にミナミゾウリエビという種類が見られ、こちらの種類はインド洋~太平洋の熱帯域に広く分布しています。

夜行性で、昼間は岩陰や洞に隠れています。

イセエビの刺し網漁などで漁獲されており、味が良いエビですが、体が小さく漁獲量が少ないため一般的にはあまり流通していません

漁獲された多くが産地で消費され、汁物や塩ゆでなどで食べられています。

ゾウリエビを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ゾウリエビを展示しているJAZA加入の施設は23ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ゾウリエビと名古屋港水族館

名古屋港水族館では日本の海エリアにてゾウリエビを展示しています。

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名古屋港水族館では上のような明るい水槽でゾウリエビを展示しており、クリアで展示個体数も多いので観察しやすい水槽となっています。

この水槽では同じセミエビ科のセミエビ、コブセミエビが展示されています。

ゾウリエビを展示している施設の一覧

ゾウリエビを展示しているJAZA加入の施設は23ヵ所です。

登別ニクス 福島海洋科学館 鴨川シーワールド
しながわ水族館 アクアパーク品川 八景島シーパラダイス
新潟市水族館 三津シーパラダイス 東海大海洋博物館
のとじま水族館 名古屋港水族館 鳥羽水族館
志摩マリンランド 串本海中公園 大阪海遊館
須磨水族園 城崎マリンワールド 桂浜水族館
足摺海洋館 宮島水族館 ペンギン水族館
大分マリーンパレス かごしま水族館  

生息域の関係のため、ゾウリエビを展示している施設のほとんどが関東以西の施設となっています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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