広告 水族館甲殻類図鑑 水族館甲殻類図鑑-十脚(エビ)目

水族館甲殻類図鑑-ガザミ/ワタリガニ(Portunus trituberculatus)

ガザミは食用として重要な種類で、「ワタリガニ」という名称でスーパー等にも並んでいます。

国内での漁獲量が減少した事で、国外からの輸入も行われています。

 

 

ガザミについて!

ガザミは甲幅15cm以上に成長する十脚目ワタリガニ科ガザミ属のカニです。

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ガザミはひし形の甲羅をしており、青みがかった脚を持っています。(上の個体は左側の鋏脚がありません。)

脚の中でも最後方にある第5脚は泳ぐのに適したオール状をしています。(遊泳脚)

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同じガザミ属のタイワンガザミとよく似ていますが、鋏脚長節に棘が4本ある事で見分けることができます。(タイワンガザミは3本です。)

見にくいですが、鋏脚長節は上の写真の赤丸で囲んだ部分です。

食性は動物食性の強い雑食で、多毛類、魚類、貝類などを捕食しています。

 

和名 ガザミ
学名 Portunus trituberculatus
英名 Swimming crab
十脚目(Decapoda)
ワタリガニ科(Portunidae)
ガザミ属(Portunus)
分布 北海道~台湾、中国、韓国
生息環境 砂泥底

ガザミは北海道~台湾、韓国、中国の太平洋北西部に生息しています。

水深30m付近の砂泥底に生息しており、夜行性です。

ガザミ科のカニは年に2回の産卵を行う事で知られており、1度目の卵を「一番子」、2番目の卵を「二番子」と呼んでおり、二番子は一番子に比べて数が少ないです。

水深の浅い場所に生息している事もあり、ガザミは古くから食用として利用されているカニです。

刺し網、底引き網などで漁獲され、塩茹でや茹でて調理される事が多いです。(韓国料理のケジャンはガザミが原料として利用されています。)

国内での漁獲量の減少により、中国や韓国から輸入されています。

夏場になると水深の浅い場所でも見られるようになり、波止場などの壁際でも見られる事があります。

ガザミを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ガザミを展示しているJAZA加入の施設は8ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ガザミと市立室蘭水族館

市立室蘭水族館では本館内の水槽でガザミを展示しています。

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市立室蘭水族館では上のような明るい水槽の中でガザミを展示しており、私が訪れた際は複数個体が展示されていました。

ガザミを展示している水槽ではイシガキダイ、ヘダイ、メジナが展示されています。

ガザミを展示している施設の一覧

ガザミを展示しているJAZA加入の施設は8ヵ所です。

男鹿水族館 加茂水族館 寺泊水族博物館
碧南水族館 名古屋港水族館 姫路水族館
宮島水族館 大分マリーンパレス  

姿の似ているタイワンガザミはJAZA加入の施設のうち、5施設で展示されています。 (加茂水族館、姫路水族館、宮島水族館では両種が展示されているようです。)

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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