マロンは淡水に生息するザリガニとしては世界で3番目に大きく成長するザリガニで、食用としても利用されています。
日本では2020年に特定外来生物に指定されています。
マロンについて!
マロンは体長30cm以上に成長する十脚目ミナミザリガニ科ミナミザリガニ属のザリガニです。
マロンは上のような褐色や焦げ茶色の体色や青色の体色をした個体がいます。(上の写真はCherax cainiiです。)
セイヨウトチノキ(マロニエ)という栗の仲間の木の色に似ている事が名前の由来になっていると言われています。
メスはオスの個体よりも第1胸脚が細長くなる事が多いようです。
頭胸甲上に突起が5本ある事で他の種類と見分けることができます。
食性は雑食で無脊椎動物、昆虫、魚卵、藻類などを捕食しています。
和名 | マロン |
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学名 | Cherax cainii/Cherax tenuimanus |
英名 | Marron |
目 | 十脚目(Decapoda) |
科 | ミナミザリガニ科(Parastacidae) |
属 | ミナミザリガニ属(Cherax) |
分布 | オーストラリア南西部 |
生息環境 | 池、河川 |
マロンはオーストラリア原産の種類ですが、国内外で養殖が行われています。
以前はマロンと呼ばれる種類は1種類でしたが、遺伝子調査の結果、限られた水域に生息している「Cherax tenuimanus」と「Cherax cainii」に分けられました。
「Cherax cainii」は養殖や放流によって生息域を拡大していますが、「Cherax tenuimanus」は生息域を拡大する「Cherax cainii」の影響もあり生息数が減少しています。(「Cherax tenuimanus」はIUCNのレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。)
現地では食用として利用されており、オーストラリア国外でも養殖が行われています。
マロンを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
マロンを展示しているJAZA加入の施設は鳥羽水族館のみとなっています。
マロンと鳥羽水族館
鳥羽水族館ではザリガニコーナーにてマロンを展示しています。
鳥羽水族館では上の写真の円柱型の水槽と右側の小さな水槽の2ヵ所で展示されており、円柱型の水槽では大型の個体や青色の個体が展示されています。
鳥羽水族館では上のようにザリガニ専門のコーナーが設置されており、マロンの他にウチダザリガニ、アメリカザリガニ(品種改良種も)、ニホンザリガニが展示されています。
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