ヤドカリの中には自分が入っている貝殻にイソギンチャクを付着させる種類がいますが、ジンゴロウヤドカリも自分の宿貝にイソギンチャクを付着させるヤドカリです。
変わった生態からイソギンチャクが付着した個体が観賞用に流通することがあります。
ジンゴロウヤドカリについて!
ジンゴロウヤドカリは体長8cm程度にまで成長する十脚目ホンヤドカリ科ジンゴロウヤドカリ属のヤドカリです。
ジンゴロウヤドカリはギンエビスの仲間を宿貝にするヤドカリで、脚は明るい紅色をしています。
ジンゴロウヤドカリはイソギンチャクを付着させている事で有名なヤドカリですが、付着させているイソギンチャクは「ヒメキンカライソギンチャク」という種類です。
ヒメキンカライソギンチャクが出す分泌液で宿貝が大きくなっていくため、体に合わせて宿貝を探す必要がないというメリットがあるようです。
食性は肉食で甲殻類等を捕食しています。(イソギンチャクの食べ残しも食べているようです。)
和名 | ジンゴロウヤドカリ |
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学名 | Parapagurodes doederleini |
英名 | |
目 | 十脚目(Decapoda) |
科 | ホンヤドカリ科(Paguridae) |
属 | ジンゴロウヤドカリ属(Parapagurodes) |
分布 | 相模湾~日向灘(日本固有種) |
生息環境 | 深海 |
ジンゴロウヤドカリは日本固有種で相模湾~日向灘に生息しています。
水深90~400m付近に生息しています。
変わった生態から観賞用に飼育されることもあり、3,000円前後くらいで取引されているようです。
ジンゴロウヤドカリを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ジンゴロウヤドカリを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ジンゴロウヤドカリと鳥羽水族館
鳥羽水族館では「へんな生きもの研究所」にてジンゴロウヤドカリを展示しています。
鳥羽水族館で小さな水槽で上のような大きなイソギンチャクを背負った個体を見ることができます。
このエリアではジンゴロウヤドカリのような変わった見た目をした生き物を展示しており、ジンゴロウヤドカリの他にアカマンジュウガニ、メガネカラッパ、ショウグンエビ、カイカムリなどの甲殻類を展示しています。(もちろん、魚類も展示されています。)
ジンゴロウヤドカリを展示している施設の一覧
ジンゴロウヤドカリを展示しているJAZA加入の施設は6ヵ所です。
福島海洋科学館 | サンシャイン水族館 | 葛西臨海水族園 |
しながわ水族館 | 鳥羽水族館 | 大分マリーンパレス |
ユニークな生態を持つヤドカリですが、展示施設は意外と少ないです。
ここまで
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