広告 水族館甲殻類図鑑 水族館甲殻類図鑑-十脚(エビ)目

水族館甲殻類図鑑-ハナサキガニ(Paralithodes brevipes)

ハナサキガニは食用として利用される事がある、ヤドカリの仲間です。(カニ下目ではなく、ヤドカリ下目に分類されています。)

2021年1月時点では小樽水族館でのみ展示されています。

 

 

ハナサキガニについて!

ハナサキガニは甲幅15cm程度にまで成長する十脚目タラバガニ科タラバガニ属のヤドカリの仲間です。

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ハナサキガニは黒褐色の体色をしており、甲羅、歩脚、鋏脚の表面が太い棘で覆われています。

見た目はカニですが、ヤドカリ下目に分類されているヤドカリの仲間で、外見上は鋏脚を含めて脚が4本しかありません。(第5歩脚は甲羅の下にあり、外見上は見えません。)

名前の由来は複数の説がありますが、北海道の根室沖で多く漁獲されることから、根室半島のむかしの地名「花崎半島」が由来という説、茹でると花が咲いたような綺麗な赤色になるためという説が有力です。

食性は雑食でコンブや甲殻類、多毛類などを捕食しています。

タラバガニに似ていますが、脚が太短く、甲羅の後方が少し凹んでいます。

 

和名 ハナサキガニ
学名 Paralithodes brevipes
英名 Hanasaki crab
十脚目(Decapoda)
タラバガニ科(Lithodidae)
タラバガニ属(Paralithodes)
分布

ベーリング海~オホーツク海

千島列島など

生息環境 岩礁

ハナサキガニはベーリング海~オホーツク海、千鳥列島、サハリンなどに生息しています。

水深200m程度までの岩礁地帯で見られ、タラバガニの仲間としては水深の浅い場所で見られる種類です。

カゴ漁で漁獲されており、食用として利用されています。

大味だと言われることもありますが、塩焼きや塩茹でなどで調理されます。

ロシア等からも輸入されていますが、タラバガニの仲間としては安価で流通しています。

ハナサキガニを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年1月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ハナサキガニを展示しているJAZA加入の施設は小樽水族館のみとなっています。

ハナサキガニと小樽水族館

小樽水族館では冷たい海の魚たち水槽にてハナサキガニを展示しています。

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上のようなニシンが中層で回遊している水槽でハナサキガニを展示しており、上の写真を見ても分かるように隠れる場所が多いのでタイミングによっては見れない可能性も高いです。

この水槽ではハナサキガニの他に、ズワイガニ、トゲクリガニ、タラバガニ、ヒラツメガニなど北海道で見られる甲殻類が展示されています。

もちろん、魚類の展示も豊富でニシン、トクビレ、エゾイソアイナメ、ヒラメ、マガレイ、スナガレイ、ヌマガレイなどカレイ目の魚が多く展示されています。

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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