ヒメコンドルは北米大陸南部~南米大陸に分布している中型のコンドルの仲間で、野生個体数も多い種類です。
コンドルの方が展示動物として人気があるのか、ヒメコンドルを展示している施設はあまり多くありません。
ヒメコンドルについて!
ヒメコンドルは全長75cm程度にまで成長するタカ目コンドル科ヒメコンドル属の鳥です。
ヒメコンドルは全体が黒色をしており、頭部は肉色をしています。
長時間滑空できるように細身の体格に大きな翼を持ち、ほとんど羽ばたくことなく滑空できるような作りになっています。
他の死肉を食べるハゲワシやコンドルと同じように頭部には羽毛がありません。
食性は肉食で動物の死骸を主食としており、小型哺乳類、鳥類を捕食する事もあります。
和名 | ヒメコンドル |
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学名 | Turkey vulture |
英名 | Cathartes aura |
目 | タカ目(Accipitriformes) |
科 | コンドル科(Cathartidae) |
属 | ヒメコンドル属(Cathartes) |
分布 | 北米大陸、南米大陸 |
生息環境 | 森林、草原、砂漠 |
ヒメコンドルは北米大陸南部~南米大陸に分布しており、夏場には北米大陸の中部でも見られる事があります。
分布域は幅広く、5つの亜種に分けられています。
草原、森林、砂漠など幅広い環境に生息しており、動物の死骸を見つけるために空を滑空しています。
動物が死んだ際に発するガスを感知しているため、ガスが検知できるような高度に留まります。
コンドルの中でも野生個体数が多い種類で、500万羽近くいると考えられています。
岩穴や巣穴などに巣を作り、普通は2個の卵を産卵します。
ヒメコンドルを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ヒメコンドルを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ヒメコンドルと東山動物園
東山動物園では猛禽類エリアにてヒメコンドルを展示しています。
東山動物園では木々や岩場があるケージの中でヒメコンドルを展示しており、ケージ内を活発に飛び回る姿も見ることができました。
このエリアではヒメコンドルの他にコンドル、クロコンドルといったコンドル科の鳥も展示されています。
クロコンドルはJAZA加入の施設のうち2ヵ所でしか展示されていない珍しい種類です。
ヒメコンドルを展示している施設の一覧
ヒメコンドルを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
那須どうぶつ王国 | 多摩動物公園 | 浜松動物園 |
東山動物園 | 天王寺動物園 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。