千歳水族館のサーモンエリアは名前の通り、サケ類をメインに展示している展示エリアで、千歳水族館の中でも目玉の展示エリアとなっています。
私が訪れたのは2020年9月で、期間限定の展示(ベニザケ、シロザケ)も行われていました。
千歳水族館は正式名称「サケのふるさと 千歳水族館」から分かるように、全国の水族館の中でもサケ類の展示がトップクラスに充実しています。
千歳水族館のサーモンゾーンについて
千歳水族館のサーモンエリアは館内の順路通りに行くと一番最初に見る事になる展示エリアです。
名前の通り、サケの仲間を中心に展示しているエリアで千歳水族館のメイン展示の1つです。
展示エリア自体は広いものではなく、主に3つの大型水槽で構成されています。

入り口となっているスロープを降りると、側面には2つの水槽が設置されており、右側の水槽ではシロザケ(幼魚)とサクラマス(ヤマメ)、左側がサケ(シロザケ)とカラフトマスが展示されていました。


左側の写真がシロザケの幼魚で、右側がサクラマスの幼魚です。
シロザケは4月頃になると海へと降りていき、サクラマスの幼魚は海に降りるサクラマスと淡水に残るヤマメに分かれます。

左側の水槽は川を遡上してきたサケを展示しているため、サケの遡上シーズンのみ親魚の展示が行われています。
シロザケを見たい場合は9~10月に訪れれば良いようですが、詳細な時期については公式HPを参照してください。


私たちが一般的にイメージするサケ(シロザケ)と背中が大きく出っ張ったカラフトマスが展示されています。
カラフトマスは背が張り出したオスのみが展示されており、シロザケはオスとメスが展示されています。
シロザケは本州でも遡上する河川があり、本州でも期間限定で成魚を展示している水族館もあります。

カラフトマスを展示している水族館は北海道のみとなっており、大きく背が張り出したユニークな体型を観察してみてください。

上の水槽がサーモンゾーン最大の水槽で、サケの仲間とチョウザメの仲間が展示されています。
淡水魚を展示している水槽としては国内でも最大クラスの大きさを誇る水槽です。

上の展示も秋季限定展示のベニザケの成魚です。(ベニザケの遡上シーズンのみの展示なので詳細な時期については公式HP等を確認してください。)
国内にベニザケを回帰させるための取り組みとして、3河川でベニザケの稚魚を放流しており、私が訪れた際は美々川に遡上してきた個体を展示していました。

紅色の体色をした立派なベニザケとベニザケの幼魚(ヒメマス)を展示しています。
北海道はベニザケの幼魚(ヒメマス)の事をチップと呼ぶことがあります。
ヒメマスを展示している水族館は本州にもありますが、親魚を展示している水族館は北海道の千歳水族館、小樽水族館にて遡上シーズンに期間限定で展示されているだけです。(小樽水族館よりも千歳水族館の方が明るい水槽で展示されており、近くで観察する事ができます。)

ベニザケが紅色の体色になるのは婚姻色が出たオスだけであり、幼魚は上のように銀色の体色をしています。
この他にも上の円柱型の水槽がもう一つ設置されており、その中ではワカサギが群れで展示されていました。
千歳水族館最大の大水槽について
サーモンゾーンに展示されている大水槽は、淡水魚を展示している水槽としては北海道内です。
水量は300トンもあり、アクリルガラスの厚さは約30cmにもなるようです。

大きな水槽ですが、照明が明るいため全体が観察しやすい水槽となっています。
遠くから見ると大型のチョウザメの姿が目立ち、シロチョウザメ、ロシアチョウザメ、ベステル、バイカルチョウザメ、アムールチョウザメの5種類ものチョウザメが展示されています。
チョウザメを展示している水族館が多い北海道内でも2番目にチョウザメの展示種類が多い施設です。(1番は美深町チョウザメ館の8種類)

上層から下層まで様々なサケも見ることができますが、展示されている中で最も大型の個体はイトウです。
展示されている他の種類とは違い分かりやすい見た目をしているので、見分けやすいと思います。


イトウと並び大きな個体が展示されていたのが、ブラウントラウトです。(左側がメス、右側がオスです。)
重量ではイトウを超えていそうな巨大な個体が複数展示されており、水槽の底部で休んでいる事が多かったです。

キングサーモンと呼ばれる事もあるマスノスケというサケの仲間も展示されており、こちらもイトウと並んでサケの仲間で最大クラスの魚です。
展示されている個体はあまり大きくありませんでした。(背中の模様がゴマサバのようです。)
サケの仲間は本州ではあまり展示される事が無い種類ですが、千歳水族館では多くのサケを見ることができます。
写真では伝わりにくいですが、体の光沢が非常に美しいので是非、実物を見に行ってみてください。
千歳水族館は新千歳空港からも近く、旅行の初日・最終日にも立ち寄りやすい立地になっています。
ここまで
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