今回紹介するのは東海大海洋博物館で展示されているクラゲについてです。
東海大海洋博物館は全面ガラス張りの海洋水槽とクマノミの展示が有名な施設ですが、クラゲの展示も意外と充実しています。
東海大海洋博物館のクラゲ展示について
東海大海洋博物館のクラゲの展示エリアは「クラゲギャラリー」という名称が付けられており、館内最大の水槽「海洋水槽」の隣に位置しています。
上の写真の左奥の方にあるのがクラゲギャラリーです。
クラゲギャラリーでは5つの水槽が設置されており、駿河湾で見られるクラゲをはじめ様々なクラゲを展示しています。
駿河湾にて季節ごとに見られるクラゲを中心に展示しているようです。
期間限定で珍しいクラゲが展示される事もあるようなので、訪れた際は是非どのようなクラゲが展示されているか観察してみてください。
ミズクラゲの成長過程も展示されており、上の写真のようにポリプやエフィラも展示されていました。
(ポリプは小さなイソギンチャクのような見た目をしており、エフィラは数mmの小さなクラゲの形状をした状態です。)
ミズクラゲのポリプ~成体まで飼育されているので、訪れた際はミズクラゲの成長過程も観察してみてください。
ここからは私が訪れた際に展示されていたクラゲについて紹介します。
東海大海洋博物館で展示されているクラゲの種類について
私が訪れた2020年10月に訪れた際に展示されていたクラゲについて紹介していきます。
訪問時には特別珍しい種類は展示されていませんでしたが、定番の人気の高い種類を見ることができました。
・アカクラゲ
アカクラゲはミズクラゲと並び、水族館で最も多く飼育されているクラゲの1種です。
赤みがかった傘と放射状の模様が特徴のクラゲで、ミズクラゲとは異なり長い触手と触腕がヒラヒラと綺麗な種類です。
日本各地で見られるクラゲで海水浴場でも見られる事もあり、刺されると激しく痛みを発します。
真田幸村がアカクラゲを粉状にして、敵に投げつけたという逸話がある事から「サナダクラゲ」や「ハクションクラゲ」と呼ばれる事もあります。(粉状にしたものを吸い込むとくしゃみを起こすため)
・アマクサクラゲ
アマクサクラゲは8月頃に天草地方で多く見られる事が名前の由来になっているクラゲで、傘には小さな突起があります。
アマクサクラゲは夏になると展示している水族館も多いですが、東海だ海洋博物館に展示されていた個体は他の水族館で見た事がないくらい大型の個体で迫力がありました。
このクラゲもアカクラゲと同じように強い毒性を持っており、触手だけではなく傘にもい刺胞を持っているため、傘に触れた際にも強い痛みを発します。
このクラゲは他の種類のクラゲを主食としています。(クラゲを主食としているクラゲは意外と多いです。)
・カブトクラゲ
カブトクラゲは名前の通り、武士の兜に似た形状をしているクラゲの仲間です。
アカクラゲやミズクラゲとは大きく異なるグループに分類されている種類で、傘を開閉して泳ぐのではなく、体の側面にある櫛板の列を振動させて泳いでいます。
泳ぐ際に櫛板を振動させる事によって光が反射して発光しているように見えるので、是非櫛板に注目して観察してみてください。
・タコクラゲ
タコクラゲはタコのような見た目をしている事が名前の由来になっているクラゲの仲間です。
東海大海洋博物館では他の水族館で展示されているタコクラゲよりも大型の個体が展示されており、このように成熟した個体を見ることができる貴重な水族館となっています。
傘には水玉模様がありオシャレな見た目をしているクラゲです。
・ミズクラゲ
ミズクラゲは海水浴場でも一般的に見られ、水族館でも最も多く飼育されているクラゲです。
ミズクラゲは透明度の高い種類のため、ライトアップの色によって変化が大きい種類です。数も揃えやすいためか、多くの水族館で飼育されている人気の種類です。
東海大海洋博物館では成体だけではなく、ポリプやエフィラといった小さな成体になる前の形態も展示されているので、是非観察してみてください。
東海大海洋博物館では季節によって変化する約5種類のクラゲを展示しており、季節ごとに違うクラゲを見ることができるようです。
展示エリア自体は大きくありませんが、多くのクラゲを見ることができる展示となっています。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。