ハイイロアザラシは名前の通り、灰色の体色をしている大型のアザラシで、日本では見られません。
日本で展示している施設は八景島シーパラダイス、鳥羽水族館、大分マリーンパレスの3ヵ所です。
ハイイロアザラシについて!
ハイイロアザラシは最大でオスは体長3m以上、メスは体長1.6~2m程度に成長するネコ目アザラシ科ハイイロアザラシ属の動物です。
ハイイロアザラシは名前の通り灰色の体色をしていますが、成熟したオスは上のように黒色の部分が多くなります。
ゴマフアザラシやゼニガタアザラシとは吻先の形状が異なり、特徴的な見た目をしています。
幼獣は生後1ヵ月くらいは白色の体毛に覆われていますが、すぐに抜き落て水中に適応した大人と同じような見た目になります。
食性は肉食でタラ、カレイ、ニシンなどの魚類、タコ、イカ、エビなどを捕食しています。
最近ではネズミイルカ、ゼニガタアザラシなどの大型種を捕食し、同種の子供を共食いする個体がいることも報告されています。
和名 | ハイイロアザラシ |
---|---|
学名 | Halichoerus grypus |
英名 | Gray Seal |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | アザラシ科(Phocidae) |
属 | ハイイロアザラシ属(Halichoerus) |
分布 | 大西洋北部 |
生息環境 | 沿岸部 |
ハイイロアザラシはイギリス、アイルランド、北欧、アメリカ東部、カナダ東部沿岸部の大西洋北部に分布しています。
沿岸部に生息しており、冬になると陸上で集まって休んでいる姿を多く見ることができます。
普通は1度に1頭を出産し、約1ヵ月ほどは母親から授乳されて育ち、その間に休息に体重を増やします。
多くの地域で保護されていますが、ハイイロアザラシは肉や油を利用するために狩猟される事があります。
分布域が広く、個体数が安定しているため絶滅のおそれは低いと考えられています。(アメリカやカナダ沿岸の大西洋西側では生息数が増加しています。)
ハイイロアザラシを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ハイイロアザラシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ハイイロアザラシと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスでは海で進化した動物たちエリアにてハイイロアザラシを展示しています。
八景島シーパラダイスでは上のような幅の広い水槽の中で複数の個体が展示されています。
これまでに3頭の出産に成功している施設です。
このエリアではハイイロアザラシの他にイワトビペンギンやフウセンウオ、オオカミウオなどが展示されています。
ハイイロアザラシを展示している施設の一覧
ハイイロアザラシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
八景島シーパラダイス | 鳥羽水族館 | 大分マリーンパレス |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。