シシオザルは顔の周りにライオンのタテガミのような白色の体毛があるサルの仲間で、インド南東部の限られた場所にのみ生息しています。
シシオザルについて!
シシオザルは体長45~65cm程度にまで成長する霊長目オナガザル科マカク属の動物です。
オスの方がメスよりも大型に成長します。
シシオザルはほとんどが黒色の体毛に覆われていますが、顔の周りは白色の長い体毛をしています。
尾は房状をしており、あまり長くありません。
この尾の毛がライオンを連想させる事が和名、英名の由来になっています。
昼行性で、樹上で生活している事が多いです。
食性は雑食で果実、種子、花、昆虫を捕食しています。
和名 | シシオザル |
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学名 | Macaca silenus |
英名 | Lion-tailed macaque |
目 | 霊長目(Primates) |
科 | オナガザル科(Cercopithecidae) |
属 | マカク属(Macaca) |
分布 | インド |
生息環境 | 広葉樹林 |
シシオザルはインドの南西部に分布しています。
標高300~1,300mのやや標高の高い広葉樹林に生息しており、通常は10~40頭程度からなる群れを形成しています。
マカク属の中では珍しく、縄張りを主張する種類で、縄張りに侵入した個体・群れに対して大きな鳴き声を発し、追い出すために喧嘩する場合もあります。
妊娠期間は約半年で、生まれた個体は1年ほどは親に世話をされながら生活します。
生息環境の開発によって生息数は激減しており、2010年には「世界で最も絶滅の危機に瀕している25の霊長類」(The World's 25 Most Endangered Primates)に入っていました。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。
野生の個体数が少なく、世界中の動物園で飼育・繁殖されています。
シシオザルを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シシオザルを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
シシオザルと札幌円山動物園
札幌円山動物園では高山館にてシシオザルを展示しています。
札幌円山動物園では3頭(2♂1♀)のシシオザルを展示しており、これまでに2頭の繁殖に成功しています。(2頭のうち1頭は繁殖のため、2020年にズーラシアに移動)
3頭のうち2頭は割と高齢で、最後の繁殖も2013年となっています。
このエリアではレッサーパンダ、クロザル、ヒマラヤグマなどが展示されています。
シシオザルを展示している施設の一覧
シシオザルを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。
円山動物園 | 八木山動物公園 | かみね動物園 |
大宮公園 | 東武動物公園 | よこはま動物園 |
茶臼山動物園 | 日本平動物園 | 浜松動物園 |
アドベンチャーワールド | 天王寺動物園 | とくしま動物園 |
とべ動物園 | 福山動物園 | ときわ動物園 |
福岡市動物園 | 熊本市動植物園 | 平川動物公園 |
ここまで
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