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動物図鑑-ブラッザグエノン(Cercopithecus neglectus)

ブラッザグエノンはアフリカ大陸中西部に分布しているサルの仲間で、日本でも多くの動物園で展示されています。

美しい見た目をしており「世界で最も美しいサルの1種」と言われています。

「世界一美しいサル」と呼ばれているのはズーラシアで展示されている「アカアシドゥクラングール」です。(個人的にはブラッザグエノンの方が好きですが・・・)

 

 

ブラッザグエノンについて!

ブラッザグエノンはオスが体長48~60cm、メスが40~54cm程度にまで成長する霊長目オナガザル科オナガザル属の動物です。

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ブラッザグエノンは胴体部はオリーブ色がかった灰色、腹側は黒色の短い体毛に覆われています。

頭部は額の部分が三日月上の橙色、鼻の下~頸部にかけて白色のヒゲのような毛があります。

「ブラッザグエノン」はサボルニアン・ド・ブラッザの名前が由来になっています。(19世紀に活躍した探検家で、コンゴ川流域の多くの首長と保護条約を結び、アフリカ中部におけるフランスの植民地化に重要な役割を果たした人物です。)

 

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上の写真はブラッザグエノンの子供で、出産して2ヵ月程度です。

成獣のような派手な見た目をしておらず、腹側は白色、それ以外は褐色の体毛に覆われています。

母親にべったりではなく、母親の近くではありますが、単独で遊ぶこともありました。(定期的に母親に飛びついていました。)

 

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母親が子供に授乳中です。 

出産して2ヵ月くらいで固形物も食べるようになりますが、完全に離乳するには約1年かかります。

食性は植物食傾向の強い雑食で、果実、葉、キノコ、花、シロアリなどを捕食しています。

 

和名 ブラッザグエノン
学名 Cercopithecus neglectus
英名 De Brazza's guenon
霊長目(Primates)
オナガザル科(Cercopithecidae)
オナガザル属(Cercopithecus)
分布 アフリカ大陸中西部
生息環境 沼地、森林

ブラッザグエノンはアフリカ大陸中部の西側に分布しています。

幅広い環境の森林に生息しており普通は河川やその支流、沼などの水場近くで見られ、普通は力の強い1頭のオスを中心に10頭前後の群れを形成します。

縄張り意識の強い種類で、他の種類に対しても縄張りに侵入した場合は排他的です。(ただし、餌の被らない種類の侵入は許容するようです。)

妊娠期間は約半年で、普通は1度に1頭を出産します。

生まれた子供のうち、メスの個体は性成熟後も群れに残りますが、オスは性成熟する前に群れを離れます。

外敵は大型の猛禽類、ヒョウ、ヘビなどで、捕食者に襲われると鳴き声を発して群れに危険を伝えます。

河川や沼などの水辺を中心に生息しているため、現地では「沼のサル」と言われており、食用として狩猟される事もあります。

IUCNではLC(低懸念)とされていますが、地域によっては絶滅の危険性が高いと言われています。

ブラッザグエノンを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ブラッザグエノンを展示しているJAZA加入の施設は21ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ブラッザグエノンと旭山動物園

旭山動物園ではサル舎にてブラッザグエノンを展示しています。

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旭山動物園では3頭(1♂1♀,1子供)のブラッザグエノンを展示しています。

2020年9月に訪れた際には入れ替わりで展示されているアビシニアコロブスも親子で展示されていました。

私が訪れた際には大きくなっていましたが、3月にはワオキツネザルの赤ちゃんも誕生していたようです。

このエリアではブラッザグエノンの他にワオキツネザル、ブラッザグエノンを展示しています。(別エリアですが、隣ではシロテテナガザルを展示しています。)

ブラッザグエノンと千葉市動物公園

千葉市動物公園ではモンキーエリアにてブラッザグエノンを展示しています。

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千葉市動物公園では2頭?のブラッザグエノンを飼育しています。

ブリーディングローンに基づき、2020年3月には上野動物園から若いオスの個体が来園しています。

元から飼育されていた個体との繁殖を試みるようです。

このエリアではブラッザグエノンの他にニホンザル、フクロテナガザル、ワオキツネザル、クロザル、マンドリル、パタスザル、ジェフロイクモザルを展示しています。

ブラッザグエノンと上野動物園

上野動物園では世界のサルエリアにてブラッザグエノンを展示しています。

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上野動物園では複数のブラッザグエノンを展示しており、2019年3月には繁殖にも成功しています。

このエリアではブラッザグエノンの他にアビシニアコロブス、シロガオサキ、ジェフロイクモザルを展示しています。

ブラッザグエノンを展示している施設の一覧

ブラッザグエノンを展示しているJAZA加入の施設は21ヵ所です。

円山動物園 旭山動物園 大森山動物園
八木山動物公園 かみね動物園 東武動物公園
上野動物園 千葉市動物公園 いしかわ動物園
日本平動物園 豊橋動物園 天王寺動物園
王子動物園 姫路動物園 とべ動物園
安佐動物公園 福山動物園 徳山動物園
ときわ動物園 福岡市動物園 平川動物公園

 

ここまで

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