ワタボウシタマリンはコロンビア北西部の限られた地域にのみ分布しており、生息環境の開発によって絶滅の危機に瀕しています。
目次
ワタボウシタマリンについて!
ワタボウシタマリンは体長25~30cm程度にまで成長する霊長目オマキザル科タマリン属の動物です。
ワタボウシタマリンは頭部、腹側が白色、胴体部の背側は茶褐色の体毛に覆われています。
全体的に体毛は長いですが、頭部の毛は特に長く、和名の由来にもなっています。
顔部は黒色をしており、大きな鼻をしています。
食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫、樹皮、果実、花などを捕食しています。
和名 | ワタボウシタマリン |
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学名 | Saguinus oedipus |
英名 | Cotton-head tamarin |
目 | 霊長目(Primates) |
科 | オマキザル科(Cebidae) |
属 | タマリン属(Saguinus) |
分布 | コロンビア北西部 |
生息環境 | 熱帯雨林 |
ワタボウシタマリンはコロンビア北西部に分布しています。
熱帯雨林や二次林などに生息しており、普通は10頭以下の群れを作って生活しています。
1度に2頭を分けて出産し、オスも育児を手伝う事で知られています。
コロンビア北西部の非常に限られた地域にのみ分布しており、生息環境の開発、ペットや実験用を目的に乱獲された事により生息数は激減しています。
野生に残っている個体数は6,000頭程度と言われています。(1,000頭とする文献もあり)
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。
2008年には世界で最も絶滅の危機に瀕している霊長類25種(The World's 25 Most Endangered Primates)にも選ばれています。
ワタボウシタマリンを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ワタボウシタマリンを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ワタボウシタマリンと上野動物園
上野動物園では小獣館にてワタボウシタマリンを展示しています。
上野動物園では1頭?のワタボウシタマリンを展示しており、2006年には繁殖に成功しています。
小獣館では名前の通り、小型の哺乳類を展示しており、1階は明るいですが、地下では暗い展示場で夜行性の動物を展示しています。
ワタボウシタマリンの近くではハダカデバネズミ、ミーアキャットやマヌルネコなどが展示されています。
ワタボウシタマリンと東山動物園
東山動物園では自然動物館にてワタボウシタマリンを展示しています。
自然動物館の2Fの両生類・爬虫類に展示されており、展示名は「ワタボウシパパンシェ」となっていました。
ペアで展示されており、2頭の個体を見ることができます。
自然動物館では1Fが夜行性の哺乳類を展示しており、2Fでは爬虫類・両生類を展示していますが、ワタボウシタマリンは例外的に哺乳類なのに2Fで展示されています。
ワタボウシタマリンを展示している施設の一覧
ワタボウシタマリンを展示しているJAZA加入の施設は15ヵ所です。
大森山動物園 | かみね動物園 | 上野動物園 |
江戸川区自然動物園 | 千葉市動物公園 | 市川市動植物園 |
夢見ヶ崎動物公園 | 遊亀公園動物園 | いしかわ動物園 |
シャボテン動物公園 | 日本平動物園 | 東山動物園 |
アドベンチャーワールド | 神戸どうぶつ王国 | 平川動物公園 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。