アカゲザルはインド北部~アフガニスタン北部、中国南部に自然分布しており、日本では南房総半島に施設から逃げ出したと思われる個体が定着しています。
実験動物として広く利用されています。
アカゲザルについて!
アカゲザルはオスの頭胴長が45~62cm、メスが40~55cm程度にまで成長する霊長目オナガザル科マカク属の動物です。
アカゲザルは褐色の体色をしており、肩、腕、頭部は胴体部よりも灰色がかっています。
体毛は赤くないのに「アカゲザル」という和名になっているのは不思議です…
ニホンザルと同じように顔部、臀部は血管が透けているため、赤色をしています。(繁殖期には赤みが強くなります。)
外敵はヒョウや大型のヘビで、幼獣は猛禽類に狙われる事もあります。
昼行性で、10~200頭程度の群れで生活しています。
食性は雑食で果実、種子、樹皮、昆虫などを捕食しています。
和名 | アカゲザル |
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学名 | Macaca mulatta |
英名 | Rhesus macaque |
目 | 霊長目(Primate) |
科 | オナガザル科(Cercopithecidae) |
属 | マカク属(Macaca) |
分布 |
インド北部~アフガニスタン東部 中国南部 |
生息環境 | 森林、湿地 |
アカゲザルはインド北部~アフガニスタン東部、中国南部に分布しています。
日本では南房総半島にて私営の観光施設で飼育されていた個体が逃げ出したものが定着しており、2005年時点では400頭弱と推定されています。(日本の他にアメリカ、メキシコ、ブラジルなどにも定着しています。)
ニホンザルとの交雑も問題となっており、同じ千葉県の高宕山自然動物園では飼育している個体の約35%にあたる57頭がアカゲザルとの交雑種であることがDNA鑑定にて分かりました。
この際、特定外来生物法に基づき、交雑個体は処分されています。
繁殖期になるとオスはメスを争うことがあり、傷だらけになる個体もいます。
妊娠期間は135~200日で、1度の出産で1頭を出産します。
ヒンドゥー教ではアカゲザルを神聖な動物として扱っているため、観光客に餌付けされ、寺院で見られる事も多いようです。
アカゲザルを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
アカゲザルを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
アカゲザルと井の頭自然文化園
井の頭自然文化園では本園にてアカゲザルを展示しています。
井の頭自然文化園のサル山では、ニホンザルではなくアカゲザルを展示しています。
このサル山では約20頭が飼育されており、子供がいるタイミングで訪れれば子供を見る事もできます。
ニホンザルのサル山と同じように個体同士のコミュニケーションを観察することができます。
訪れた際にはニホンザルとは違う尻尾の長さを是非観察してみてください。
アカゲザルを展示している施設の一覧
アカゲザルを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
東武動物公園 | 井の頭自然文化園 | 京都動物園 |
安佐動物公園 | 徳山動物園 |
ここまで
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