カマイルカは背鰭が鎌状になっている事が名前の由来になっているイルカの仲間で、日本の水族館で多く飼育されているバンドウイルカよりも一回り小型です。
バンドウイルカよりも飼育施設は少ないですが、日本海北部の水族館では特に多く飼育されています。
目次
カマイルカについて!
カマイルカは体長2.3~2.5m程度にまで成長する鯨偶蹄目マイルカ科カマイルカ属の動物です。
カマイルカは黒と灰色、白色の3色で、英名の「Pacific White-sided Dolphin 」は横側の白色の模様が名前の由来になっています。(和名のカマイルカは背鰭の形状が鎌状をしている事が由来)
大きな群れを作って行動しており、怪我や病気をした個体がいる場合は周りの個体が助け合うなど群れの間の絆が強い事で知られています。
バンドウイルカよりは飼育頭数は少ないですが、水族館で多く飼育されているイルカです。
バンドウイルカと同じように頭が良く、カマイルカのショーが行われている事も多いです。
カマイルカは時速55km/h程度の速度で泳ぐことができ、地域によっては季節的な回遊を行います。
食性は肉食で魚類やイカなどを捕食しています。
和名 | カマイルカ |
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学名 | Lagenorhynchus obliquidens |
英名 | Pacific White-sided Dolphin |
目 | 鯨偶蹄目(Cetartiodactyla) |
科 | マイルカ科(Delphinidae) |
属 | カマイルカ属(Lagenorhynchus) |
分布 | 太平洋北半の温帯~寒帯 |
生息環境 | 沿岸、沖合 |
カマイルカは太平洋北部の温帯~寒帯に分布しています。
日本では日本海、オホーツク海、ベーリング海で見られます。
平均で90頭程度、最大で3,000頭程度になる大きな群れを作り、仲間内で助け合いやコミュニケーションをとる姿が観察されています。
妊娠期間は約1年で、寿命は40年以上だと考えられています。
好奇心旺盛な種類で、ボートなどに自ら近づいてくる個体も多いです。(日本近海でもカマイルカを見られる海域では観光に活かす試みもあります。)
野生の個体数は100万頭程度と推定されており、絶滅のおそれは低いと思われています。
1993年に国連で特定の魚網を使用する事を禁止するまでは流し網によって多くの個体が混獲されていました。
カマイルカを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
カマイルカを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
カマイルカと登別ニクス
登別マリンパークニクスではにてカマイルカを展示しています。
登別ニクスでは4頭のカマイルカを展示しています。(北海道では唯一カマイルカを展示している施設です。)
ショーの時間にはカマイルカがショーをする姿も見ることができます。(登別マリンパークニクスではバンドウイルカも飼育されており、バンドウイルカのショーもあります。)
ショーが行われている会場が大きくないため、近くでイルカのパフォーマンスを見ることができます。
カマイルカと鴨川シーワールド
鴨川シーワールドではにてカマイルカを展示しています。
鴨川シーワールドでは2019年5月に日本で初めて人工授精によって繁殖に成功しています。
バンドウイルカと一緒にショーに参加している姿を見ることがで来ます。
カマイルカと海の中道マリンワールド
海の中道マリンワールドでは「かいじゅうアイランド」にてカマイルカを展示しています。
海の中道マリンワールドでは2頭のカマイルカを展示しています。
九州でカマイルカを展示している唯一の施設で、小さな窓のあるプールの中で展示されています。
窓から覗いていると窓の目の前で10秒くらいこっちを見てくれたので、人懐っこい個体なのかもしれません。
カマイルカを展示している施設の一覧
カマイルカを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。
登別ニクス | 鴨川シーワールド | アクアパーク品川 |
八景島シーパラダイス | 新潟市水族館 | 三津シーパラダイス |
のとじま水族館 | 越前松島水族館 | 名古屋港水族館 |
アドベンチャーワールド | 大阪海遊館 | 城崎マリンワールド |
海の中道水族館 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。