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動物図鑑-シロオリックス(Oryx dammah)

シロオリックスはアフリカ大陸北部に生息していたオリックスの仲間です。

野生の個体は絶滅したと考えられており、飼育していた個体を再導入した地域もあります。

シロオリックスについて!

シロオリックスは体長170cm程度にまで成長する鯨偶蹄目ウシ科オリックス属の動物です。

シロオリックスは体の大部分が白色の体色をしており、頸部~前脚の付け根近くまでは明るい茶色をしています。

頭部には長く湾曲した角があり、長さは1mを超える場合もあります。

目の周りには茶色の斑紋があり、目と目の間に茶色の斑紋がある個体もいます。

アラビアンオリックスとは頸部~胸部の茶色の模様がある事や、アラビアンオリックスは脚が黒色や茶色をしている事、アラビアンオリックスの角がほとんど湾曲しない事で見分けることができます。

食性は草食で草や果実を食べています。

砂漠など水が少ない環境では長期間、水を飲まなくても生活する事ができます。

和名シロオリックス
学名Oryx dammah
英名Scimitar-horned oryx
鯨偶蹄目(Cetartiodactyla)
ウシ科(Bovidae)
オリックス属(Oryx)
分布チュニジア、モロッコ、セネガル
生息環境砂漠、半砂漠

シロオリックスはかつてはアフリカ北部に広く分布していましたが、野生個体は絶滅したと考えられています。

IUCNのレッドリストでは野生絶滅(EW)に指定されています。

現在はチュニジア、モロッコ、セネガル等の保護地区の中だけにいるだけと言われています。

砂漠や半砂漠に生息しており、2~40頭の群れを作っていました。

オスもメスも2年程度で性成熟し、妊娠期間は8~9ヵ月で、毎年繁殖へ参加する事があります。

シロオリックスは体温を46.5程度にまで上げる事ができ、他のほとんどの哺乳類が耐えられない高温でも耐えることができると言われています。(夜間には排便や排尿などで体温を約36℃まで下げ、最高体温に達するまでの時間を稼ぐ事も行うようです。)

家畜との競合、食用などのために狩猟、気候変動の変動などが原因で生息数は激減していきました。

古代エジプトでは家畜として飼育され、儀式の際などに捧げられていたようです。

1968年に多摩動物公園にて国内で初めて繁殖に成功しました。

シロオリックスを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

シロオリックスを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

シロオリックスと千葉市動物公園

千葉市動物公園では平原ゾーンにてシロオリックスを展示しています。

千葉市動物公園では上のような展示場でシロオリックスを展示しており、展示されている個体は2頭です。(オス:2008年多摩動物公園生まれ、メス:2015年多摩動物公園生まれ)

私が訪れた際は2頭とも離れた場所におり、1頭は隣のアフリカハゲコウの方を向いていました。

このエリアはミーアキャット、アジアゾウ、シタツンガ、アジアゾウ、キリン、ダチョウ、ホオジロカンムリヅル、ハゴロモヅルなど千葉市動物公園内で大型種の展示が多いです。

シロオリックスを展示している施設の一覧

シロオリックスを展示しているJAZA加入の施設は12ヵ所です。

岩手サファリ那須サファリ多摩動物公園
羽村市動物公園千葉市動物公園茶臼山動物園
伊豆アニマルキングダムアドベンチャーワールド姫路セントラルパーク
とくしま動物園とべ動物園九州サファリ

同じオリックス属のアラビアンオリックスを展示している施設は2施設のみで、シロオリックスを展示している施設よりも少ないです。

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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