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動物図鑑-ホッキョクグマ(Ursus maritimus)

ホッキョクグマは北極圏等に分布しているクマの仲間で、特徴的な見た目から飼育している動物園も多いです。

真っ白な体毛をしている事から「シロクマ」と呼ばれる事もあります。

 

 

ホッキョクグマについて!

ホッキョクグマはオスの体長が200~250cm、メスの体長180~200cm程度に成長するネコ目クマ科クマ属の動物です。

大型の個体では体重500kgを超えますが、地球温暖化の影響によって1984年と2009年の調査で平均体重がオスで45kg、メスで31kgも減少しています。

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ホッキョクグマは白色の長い体毛に覆われており、氷上での環境に適応しています。

他のクマ科の動物に比べると頭部が小さく、頸部は長いです。 これは氷海を長時間泳ぐために適応した結果だと思われています。 

 

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クマ科の中でも最大種に1種ですが、アラスカ等に生息しているコディアックヒグマもホッキョクグマと同程度の大きさになります。

 

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食性は肉食傾向の強い雑食でアザラシを主食としていますが、体重では自身の倍くらいの大きさであるセイウチ(狙うのは幼獣)を狙う事もありますが、巨大な牙を持つ成獣の返り討ちに合う事も多く成功率は低いです。

アザラシの他には鳥類、魚類、海藻なども食べます。

アザラシを狩猟する際にはアザラシが利用している呼吸穴の縁で浮上するのを待ち構える、陸上に上がった個体を襲うなどの方法をとります。

 

和名 ホッキョクグマ
学名 Ursus maritimus
英名 Polar bear
ネコ目(Carnivora)
クマ科(Ursidae)
クマ属(Ursus)
分布

北米大陸北部、北極圏

ユーラリア大陸北部

生息環境 氷上

ホッキョクグマは北米大陸北部、北極圏、ユーラシア大陸北部に分布しています。

流氷水域、海岸などに生息しており、季節によって流氷の動きに連動して冬期は南下、夏季は北上します。

妊娠期間は約6.5~9ヵ月程度で、1度に1~4頭を出産します。

生後2年半程度は母親と一緒に行動し、生後4~5年程度で性的に成熟します。

地球温暖化の影響、海洋汚染などが原因で個体数が減少しています。ホッキョクグマが主食であるアザラシを狩猟する際に呼吸穴で浮上するのを待ち構えるという方法をとりますが、地球温暖化の影響によって分厚い氷が張る時期が短くなり、満足に餌を食べられず、繁殖率の低下に繋がっていると考えられています。

北上したヒグマと南下したホッキョクグマで生息域が重なり、ヒグマとホッキョクグマの交雑種も確認されています。(交雑種の見た目はホッキョクグマのように白いですが、肩が盛り上がり、爪が湾曲するなどのヒグマの特徴も受け継いだ形状をしています。)

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。

ホッキョクグマを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

ホッキョクグマを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

ホッキョクグマと札幌円山動物園

札幌円山動物園ではホッキョクグマ館にてホッキョクグマを展示しています。

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札幌円山動物園では3頭(1♂2♀)のホッキョクグマを飼育しており、そのうち1頭は2014年に札幌円山動物園で誕生した個体です。

この誕生した個体の両親は8頭もの子供をもうけています。

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2019年10月に完成したホッキョクグマ館というホッキョクグマとアザラシを展示している施設で、ホッキョクグマを展示しています。

トンネル内からホッキョクグマ展示場の水中とアザラシ展示場の水中を同時に見ることができます。(もちろん、実際には繋がっていません。)

ホッキョクグマと旭山動物園

旭山動物園ではほっきょくぐま館にてホッキョクグマを展示しています。

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旭山動物園では4頭(1♂3♀)のホッキョクグマを飼育しています。 

旭山動物園では大きな展示場内でホッキョクグマを展示しており、上の画像は屋外の展示場ですが、水中を観察することができる展示場も別にあります。

画像の左下にある部分から覗くこともでき、氷上に呼吸しに上がるアザラシの視点を再現しているようです。

この近くではホッキョクギツネ、レッサーパンダ、アザラシなどが展示されています。

ホッキョクグマと上野動物園

上野動物園ではホッキョクグマとアザラシの海にてホッキョクグマを展示しています。

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上野動物園では2頭(1♂1♀)のホッキョクグマが飼育されています。

主に上の画像のように陸上を歩く姿を見ることができる事が多いですが、水中を観察する事ができる場所もあります。

繁殖期となる時期には様子を見ながら同居させて、繁殖を試みているようです。

ホッキョクグマと八景島シーパラダイス

八景島シーパラダイスでは氷の海にくらす動物たちエリアにてホッキョクグマを展示しています。

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八景島シーパラダイスでは1頭(オス)のホッキョクグマを飼育しています。

上のように非常にクリアなガラス越しにホッキョクグマを展示しており、泳いでいる姿を良く見ることができました。

綺麗なガラス面越しに近くで見ることができるオススメの展示となっています。

ホッキョクグマを展示している施設の一覧

ホッキョクグマを展示しているJAZA加入の施設は18ヵ所です。

円山動物園 旭山動物園 おびひろ動物園
釧路市動物園 八木山動物公園 男鹿水族館
上野動物園 よこはま動物園 八景島シーパラダイス
日本平動物園 浜松動物園 豊橋動物園
アドベンチャーワールド 天王寺動物園 王子動物園
とくしま動物園 とべ動物園 熊本市動植物園

 

ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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