エゾヒグマはクマの中でも大型に成長する種類で、日本に生息している陸上棲哺乳類の中では最大です。
日本では北海道に生息していますが、北海道以外の動物園でも多く展示されています。
エゾヒグマについて!
エゾヒグマはオスの体長が1.9~2.3m、メスが1.6~1.8m程度にまで成長するネコ目クマ科クマ属の動物です。
エゾヒグマの体色は個体によって変異があり、黒色や褐色などの個体がいます。
白系の個体は銀毛、黄褐色系の個体は金毛、ツキノワグマのような模様がある個体は月の輪など体毛の色によって名称がつけられています。
体重の軽い若い個体は木に登る事もあり、泳ぎも得意です。
冬になると越冬するために巣穴に入り、出産は越冬期間の間に行われます。(秋に充分な餌を食べられなかった個体は冬にも活動する場合があります。)
食性は雑食で鳥類、哺乳類、昆虫、甲殻類、魚類などを捕食しています。
狩猟した獲物を持ち帰って保存する事もあります。
和名 | エゾヒグマ |
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学名 | Ursus arctos yesoensis |
英名 | Ezo Brown Bear |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | クマ科(Ursidae) |
属 | クマ属(Ursus) |
分布 | 北海道、サハリン、朝鮮半島など |
生息環境 | 森林 |
エゾヒグマは北海道、サハリン、朝鮮半島、中国北東部に分布しています。
森林や高地に生息しており、繁殖期を除いて単独で行動しています。
繁殖期は5~7月で、妊娠期間は約8ヵ月、1度に1~3頭(多くの場合は2頭)を出産します。
生まれた直後は体重300~600g程度で、メスだけで子育てを行い、2~3年ほどで独立していきます。
エゾヒグマによって農作物を荒らされたり、人が襲われる被害が出る場合もあり、日本では毎年500頭前後が駆除されています。
2000年代以降の「新世代クマ」と呼ばれる人間を恐れないエゾヒグマが現れるようになり、住宅地に現れる個体も増えています。(春に計画的に駆除(春熊駆除)していたのを1990年に中止したため、人間を恐れなくなったと考えられています。)
エゾヒグマを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
エゾヒグマを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
エゾヒグマと旭山動物園
旭山動物園では「もうじゅう館」にてエゾヒグマを展示しています。
旭山動物園では1頭のエゾヒグマを展示しており、横から見ることができるガラス面と柵、上から見ることができる場所があります。
2022年の春には「えぞひぐま館」というエゾヒグマの展示場がオープンする予定になっています。
このエリアではライオン、アムールヒョウ、ユキヒョウ、アムールトラなどを展示しています。
エゾヒグマと札幌円山動物園
札幌円山動物園ではエゾヒグマ館にてエゾヒグマを展示しています。
札幌円山動物園では2頭のエゾヒグマを展示しており、そのうち1頭は札幌円山動物園で誕生した個体です。
札幌円山動物園のエゾヒグマ館はエゾヒグマのみを展示しており、自然に近いような展示場でエゾヒグマを見る事ができます。
エゾヒグマの近くではシンリンオオカミ、エゾシカ、ホッキョクグマなどが展示されています。
エゾヒグマと東山動物園
東山動物園ではクマ舎にてエゾヒグマを展示しています。
東山動物園では1頭のエゾヒグマを展示しており、上からと横から見ることができます。
クマ舎では4種類のクマが展示されていますが、エゾヒグマが最も大型の種類です。
このエリアではエゾヒグマの他にツキノワグマ、マレーグマ、メガネグマが展示されています。
エゾヒグマを展示している施設の一覧
エゾヒグマを展示しているJAZA加入の施設は13ヵ所です。
円山動物園 | 旭山動物園 | かみね動物園 |
上野動物園 | 伊豆アニマルキングダム | 浜松動物園 |
豊橋動物園 | 東山動物園 | 王子動物園 |
姫路動物園 | 姫路セントラルパーク | 熊本市動植物園 |
平川動物公園 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。