ワモンアザラシはアザラシの中で最も小型の種類で、カニクイアザラシに次いで個体数の多い種類です。
日本で展示している施設は少なく、小樽水族館、鴨川シーワールド、大阪海遊館の3施設で展示されています。
ワモンアザラシについて!
ワモンアザラシは体長100~175cm程度にまで成長するネコ目アザラシ科カニクイアザラシ属の動物です。
ワモンアザラシは黒っぽい体色をしており、腹側は灰色をしています。(個体によっては上の画像のように灰色が強い個体もいます。)
背側には灰褐色や黒色の斑紋があり、これが和名の由来になっています。
氷上で繁殖するため、白色の体毛をした状態で生まれてきますが、2ヵ月程度で親と同じような外見になります。
食性は肉食でニシン、タラなどの魚類、アミ、エビなどを捕食しています。
外敵はホッキョクグマやホッキョクギツネ、シャチなどで、特にホッキョクグマはアザラシを主食としています。
和名 | ワモンアザラシ |
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学名 | Pusa hispida |
英名 | Ringed Seal |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | アザラシ科(Phocidae) |
属 | ゴマフザラシ属(Pusa) |
分布 | 北半球北部 |
生息環境 | 沿岸 |
ワモンアザラシは北半球の北部に分布しています。
氷のある沿岸部や表流域に生息しており、時期によって長距離の移動を行います。
妊娠期間は約9ヵ月で、普通は1度に1頭を出産します。(授乳期間は普通1ヵ月程度です。)
メスは4年程度、オスは7年程度で性的に成熟して繁殖できるようになります。
アザラシの中でも個体数が多い種類とされており、600~700万頭が生息していると考えられています。
北極圏で生活している先住民にとっては重要な食料で、古くから狩猟されています。
ワモンアザラシを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ワモンアザラシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ワモンアザラシと小樽水族館
小樽水族館では海獣公園にてワモンアザラシを展示しています。
小樽水族館では2頭のワモンアザラシを展示しており、 2004年に世界で初めて飼育下での繁殖に成功しています。
ゼニガタアザラシ、ゴマフアザラシ、アゴヒゲアザラシは野外で展示されていますが、ワモンアザラシは室内の展示場で展示されています。
小樽水族館は海獣の展示に力を入れている施設で、特にアザラシは4種類も飼育しています。
ワモンアザラシと鴨川シーワールド
鴨川シーワールドではロッキーワールドにてワモンアザラシを展示しています。
鴨川シーワールドでは4頭のワモンアザラシを展示しており、そのうち2頭は鴨川シーワールドで誕生した個体です。
ワモンアザラシの繁殖にしたのは 小樽水族館、鴨川シーワールド、海遊館の3施設のみです。
近くではエトピリカ、ジェンツーペンギン、オウサマペンギン、イワトビペンギンなどが展示されています。
ワモンアザラシを展示している施設の一覧
ワモンアザラシを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
小樽水族館 | 鴨川シーワールド | 大阪海遊館 |
ここまで
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