ツメナシカワウソはアフリカ大陸に分布しているカワウソの仲間で、日本では3施設で飼育されています。
コツメカワウソと比べると1周り以上大きく成長します。
ツメナシカワウソについて!
ツメナシカワウソは体長73~88cm程度にまで成長するネコ目イタチ科ツメナシカワウソ属の動物です。
ツメナシカワウソは茶褐色の体毛に覆われており、顔~頸部の下側には白色をしています。
顔部には長いヒゲがあり、指には部分的な水かきがあります。
1日の大部分の時間を水中で過ごしますが、コツメカワウソと比べると水かきが発達していません。
長いくて力強い尾を使って、推進力を得ています。
ツメナシカワウソの名前の通り、前脚の指に爪がありません。(有名なコツメカワウソは非常に小さな爪があります。)
前脚は非常に器用で、ものを掴んだりするのに使用します。
食性は肉食で、魚類、甲殻類、両生類などを捕食しています。
地域によって主食が異なり、稀に水鳥を襲う事もあるようです。
和名 | ツメナシカワウソ |
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学名 | Aonyx capensis |
英名 | African clawless otter |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | イタチ科(Mustelidae) |
属 | ツメナシカワウソ属(Aonyx) |
分布 | アフリカ中部~南部 |
生息環境 | 森林、草原 |
ツメナシカワウソはコンゴ盆地周辺を除くサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に分布しています。
半乾燥地域、密林、海岸などの主に淡水、稀に海水の付近に生息しており、単独かペアで行動する事が多いです。(避難や休息のために地面に巣穴を作ります。)
妊娠期間は約2ヵ月で、1度に2~5頭を出産します。 生まれた個体はペアと一緒に行動します。
生息環境の破壊、漁業の混獲、毛皮用の狩猟などが原因で生息数は減少しています。
ツメナシカワウソを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ツメナシカワウソを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ツメナシカワウソと伊勢シーパラダイス
伊勢シーパラダイスでは海獣広場にてツメナシカワウソを展示しています。
伊勢シーパラダイスでは上のような展示場でツメナシカワウソを展示しており、展示場と繋がっている穴があり、運が良いとツメナシカワウソと握手する事ができます。
2017年には2頭の赤ちゃんが誕生しており、うち1頭は繁殖のために のいち動物公園に移動しています。(国内の水族館では最もツメナシカワウソの繁殖回数が多い施設で、繁殖のために仙台うみの社水族館、のいち動物園などに移動した個体もいます。)
このエリアではツメナシカワウソの他にトド、セイウチ、ゴマフアザラシ、バンドウイルカを展示しています。
ツメナシカワウソを展示している施設の一覧
ツメナシカワウソを展示しているJAZA加入の施設は2ヵ所です。
伊勢シーパラダイス | のいち動物公園 |
JAZA加入の施設ではありませんが、仙台うみの社水族館でも飼育されています。
ここまで
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