ユキヒョウは中央アジアの高山地帯に生息しており、分厚い毛皮に覆われた寒冷な環境にも適応した見た目をしています。
日本の動物園ではJAZA加入の施設のうち9ヵ所で展示されています。
目次
ユキヒョウについて!
ユキヒョウはオスの体長が104~125cm、メスの体長が86~117cm程度とオスの方が一回り大型になります。
ユキヒョウはクリーム色、黄色を帯びた灰色などの体色をしており、腹側は白色をしています。
太くて長い尻尾を持っており、走行時にバランスをとったり、斜面を移動するのに使用したり、寒いときに体に巻き付けます。
体には黒色や茶褐色に縁が黒色の斑点が腹部以外にあります。
分厚い毛に覆われているため、体が大きく見えますが、実際に身軽で、15m程度を一跳びで乗り越えたという記録もあります。
出産後20~22ヵ月程度は母親と子供は一緒に生活すると考えられています。
食性は肉食で大・中型の有蹄類を主食としており、小型の哺乳類、鳥類なども食べています。
夜に行動する事が多く、獲物に跳躍して飛び掛かる事で倒す事が多いようです。
和名 | ユキヒョウ |
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学名 | Panthera uncia |
英名 | Snow leopard |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | ネコ科(Felidae) |
属 | ヒョウ属(Panthera) |
分布 |
アフガニスタン東部、インド北部 中国西部、カザフスタン等 |
生息環境 | 岩場、草原、森林 |
ユキヒョウはアフガニスタン東部、インド北部、中国西部、カザフスタン等に分布しています。
標高600~6,000mの岩場や草原、森林に分布しており、獲物や積雪に合わせて夏場は標高3,000m以上、冬場は標高の低い場所に移動しています。
多くの場合は単独で行動しています。
妊娠期間は3~3.5ヵ月程度で、1度に2~3頭を出産する事が多いです。 授乳期間は2~3ヵ月程度です。
生息環境の破壊、獲物の減少、毛皮や薬用目的の狩猟、駆除などによって生息数は減少しています。
野生下の個体数は2015年時点で2,710~3,386頭と推定されており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。
ユキヒョウを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ユキヒョウを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ユキヒョウは旭山動物園
旭山動物園ではもうじゅう館にてユキヒョウを展示しています。
旭山動物園では3頭(1♂2♀)のユキヒョウが飼育されています。
2019年7月には1頭の赤ちゃんが誕生しています。
私が訪れた2020年9月には2頭(母親と子共?)が展示されており、2019年10月時点のアナウンスでは午前が母親と子供、午後は父親単独の展示が基本のようです。
上の画像のように下から覗く事もできるような作りになっています。
もうじゅう館ではユキヒョウの他にアムールトラ、アムールヒョウ、エゾヒグマ、ライオンを展示しています。
ユキヒョウは札幌円山動物園
札幌円山動物園ではアジアゾーンの寒帯館にてユキヒョウを展示しています。
札幌円山動物園では2頭(1♂1♀)のユキヒョウが飼育されています。
私が訪れた2020年9月には単独で展示されており、複雑に木などでレイアウトされた展示場の中で展示されていました。
ケージ越しではなく、ガラス越しに見ることができるため観察しやすくオススメです!
ユキヒョウと多摩動物公園
多摩動物公園ではアジアゾーンにてユキヒョウを展示しています。
多摩動物公園では5頭のユキヒョウを飼育しています。
ユキヒョウの繁殖にも何度も成功しており、国内の他の施設にも多摩動物公園生まれの個体は多いです。
個体数が多い事もあってか展示場が2つに分けられており、小さな子供がいる時の親子以外は単独で展示されています。
ユキヒョウを展示している施設の一覧
ユキヒョウを展示しているJAZA加入の施設は9ヵ所です。
円山動物園 | 旭山動物園 | 大森山動物園 |
多摩動物公園 | いしかわ動物園 | 浜松動物園 |
東山動物園 | 王子動物園 | 熊本市動植物園 |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。