スマトラトラはトラの亜種の中でも最小種で、インドネシアのスマトラ島にのみ分布しています。
日本ではJAZA加入の施設のうち、7施設で展示されており、展示されている個体の多くは八木山動物やズーラシアで繁殖した個体です。
スマトラトラについて!
スマトラトラの体長はオスが220~270cm、メスが200~230cm程度にまで成長するネコ目ネコ科ヒョウ属の動物です。
トラの中では最も小型の亜種です。
スマトラトラは黄色がかった赤褐色の体色をしており、他の亜種に比べると黒色の縞模様の幅が広く間隔も狭いです。
ネコ科としては珍しく、水の中にも入る種類で、泳ぎも得意です。(魚を捕えて食べる事もあります。)
オスの個体は頬やタテガミが長く伸び、瞳孔は緑がかった色をしています。
食性は肉食で大型~小型の哺乳類、魚類、鳥類、昆虫などを捕食しています。
狩りは他の亜種と同じように待ち伏せ型で、近くを通った獲物に襲いかかります。
和名 | スマトラトラ |
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学名 | Panthera tigris sumatrae |
英名 | Sumatran tiger |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | ネコ科(Felidae) |
属 | ヒョウ属(Panthera) |
分布 | スマトラ島 |
生息環境 | 森林 |
スマトラトラはインドネシアのスマトラ島にのみ分布しています。
熱帯雨林に生息しており、広大な縄張りを作ります。(オスは5000ha、メスは2000haほど)
妊娠期間は約100日程度で、1度の出産で2~3頭を出産します。
子供は3~4年で性的に成熟し、この頃に母親から独立します。
毛皮を目的にした密漁や生息環境の開発により生息数は減少しており、野生の個体数は300~500頭程度と推測されています。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IA類に指定されています。
スマトラトラを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
スマトラトラを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
スマトラトラと上野動物園
上野動物園では東園にてスマトラトラを展示しています。
上野動物園では4頭のスマトラトラを飼育しており、若い2個体のうちオスの個体は「みさき公園」から、メスの個体は「野毛山動物園」から来園しています。
2頭は顔合わせをするなど、繁殖を目指して飼育を行っています。
展示場はガラス面から見る事ができるのでクリアに見ることができますが、自然に近い環境で過ごすスマトラトラを見ることができます。(展示場が広く、見られる範囲に居ない事も多く、来園者が多い動物園なので非常に混雑します。)
スマトラトラと東山動物園
東山動物園では本園にてスマトラトラを展示しています。
東山動物園では2頭のスマトラトラを飼育しています。
私が訪れた際は上のように展示場の端の方でじっとしていましたが、正面を向いていたので観察しやすかったです。
近くではモモイロペリカン、フラミンゴ、ライオン、シマウマなどが展示されています。
スマトラトラを展示している施設の一覧
スマトラトラを展示しているJAZA加入の施設は7ヵ所です。
八木山動物公園 | 上野動物園 | よこはま動物園 |
東山動物園 | 神戸どうぶつ王国 | 高地アニマルランド |
フェニックス動物園 |
ここまで
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