フォッサはマダガスカル島に生息しているネコ目の動物の中では最大種で、フォッサのみでフォッサ属を構成しています。
日本では上野動物園でのみ飼育されています。
フォッサについて!
フォッサは体長60~80cm程度に成長するネコ目マダガスカルマングース科フォッサ属の動物です。
フォッサは赤褐色や暗褐色の体色をしており、腹側はクリーム色をしています。
耳介は丸みを帯びており、目は大きく顔の正面に付いています。
四肢は短いですが、これは樹上の生活に適応したものだと言われています。 (足の裏には体毛がなく、木に登りやすくなっています。)
食性は肉食で、キツネザル、齧歯類、鳥類、爬虫類、昆虫などを捕食しています。
獲物を前脚で押さえつけながら急所に噛みつく事で仕留めます。(キツネザルのような大きな動物を狩猟する場合は2頭で協力する事もあります。)
和名 | フォッサ |
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学名 | Cryptoprocta ferox |
英名 | Fossa |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | マダガスカルマングース科(Eupleridae) |
属 | フォッサ属(Cryptoprocta) |
分布 | マダガスカル島 |
生息環境 | 熱帯雨林、サバンナ |
フォッサはマダガスカル島の固有種です。(標高2,600m以下で見られます。)
熱帯雨林やサバンナに生息しており、通常は単独で行動しています。
妊娠期間は約3ヵ月程度で、普通は1度に2頭を出産します。
授乳期間は約4ヵ月程度で、子供は成熟するまで母親を一緒に行動します。
生息環境の開発や食用・薬品として利用するための狩猟によって生息数は減少しています。
IUCNのレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されています。
フォッサを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
フォッサを展示しているJAZA加入の施設は上野動物園のみとなっています。
フォッサと上野動物園
上野動物園ではアイアイの森エリアにてフォッサを展示しています。
上野動物園では1頭のフォッサが展示されており、これは国内で唯一の個体です。
私が訪れた際は餌を与えられており、上の写真のように脚で押さえつけるようにして生肉を食べていました。
アイアイの森エリアはフォッサの他にもマダガスカル島に生息する珍しい動物達を展示しており、ここでしか見られない種類も多いオススメの展示エリアです。
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。