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動物図鑑-ドール(Cuon alpinus)

ドールは中央アジアや東南アジアに分布している動物で、日本ではよこはま動物園(ズーラシア)でのみ展示されています。

赤茶色の体毛から「アカオオカミ」と呼ばれる事があります。

ドールについて!

ドールは体長75~113cm程度にまで成長するネコ目イヌ科ドール属の動物です。

ドールは赤茶色の体毛に覆われており、尾の先端付近は黒色や白色をしています。

鳴き声を上げて群れの間でのコミュニケーションをとります。

排泄場所を群れで共有し、これによって他の群れに対する縄張りを主張すると考えられています。

臭いで獲物を追跡し、追い立てる部隊と追い立てた場所に待ち構える部隊に分かれて狩りを行います。

体は大きくないため、大型の獲物を狩る際は腹などの柔らかい部分から内臓を引き裂いて狩りをします。(この狩り方が残酷だと言われ、駆除される事もあります。)

食性は肉食傾向の強い雑食で、小型~中型の哺乳類を主食とし、爬虫類、昆虫、果実なども捕食しています。

他の肉食獣が狩った獲物を奪う事もあり、大きな群れはトラやヒョウから獲物を奪う事もあります。

和名ドール
学名Cuon alpinus
英名Asian wild dog
ネコ目(Carnivora)
イヌ科(Canidae)
ドール属(Cuon)
分布中国、東南アジア
生息環境森林、草原

ドールは中国、タイ、ネパール、バングラディッシュ、ブータン、マレーシア、ジャワ島、スマトラ島、インド、カンボジアなどに分布しています。

広い範囲に分布しており、2005年時点で7つの亜種に分類されています。

韓国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、アフガニスタンなどでは絶滅しています。

乾燥林、湿潤林など様々な環境の森林、ステップなどに生息しており、 5~12頭程度の群れを作る事が多いです。(群れが20~40頭の大きさになる事もあります。)

妊娠期間は60~70日程度で、1度に2~9頭を出産します。

出産は群れの中で1頭のメスが行い、出産しなかったメスも育児の手伝いを行います。

生息環境の開発、害獣としての駆除、獲物となる動物の減少などが原因で生息数は減少しています。

IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。

ドールを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

ドールを展示しているJAZA加入の施設はよこはま動物園(ズーラシア)のみとなっています。。

ドールとよこはま動物園(ズーラシア)

ズーラシアでは中央アジアの高地にてドールを展示しています。

ズーラシアでは3頭(1♂2♀)のドールを飼育しており、上のようにに草が生えた展示場で展示されています。

このエリアではドールの他にテングザル、チベットモンキー、モウコノロバが展示されています。(どの種類も珍しい種類ですので、是非観察してみてください。)

以前はズーラシア以外でも展示されていた時期があり、ズーラシアで繁殖した個体が移動した事もあります。(1996~2015年までの間、上野動物園で展示されていました。展示場所は現在のアメリカバクが展示されている展示場です。)


ここまで

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