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動物図鑑-レッサーパンダ(Ailurus fulgens)

レッサーパンダは東南アジア、中国南部に分布しているレッサーパンダ科の動物です。

日本では多くの動物園で飼育されており、シセンレッサーパンダについては世界中の動物園で飼育されている個体のうち7割が日本で飼育されています。

レッサーパンダについて!

レッサーパンダは体長は50~63cm程度にまで成長するネコ目レッサーパンダ科レッサーパンダ属の動物です。

レッサーパンダは背中側が赤茶色の体毛に覆われており、腹側から下は黒色の体毛をしています。

鼻、耳、頬などは白色をしており、尾には薄い茶褐色の縞模様があります。

鋭い爪を持っており、爪は少し引っ込める事ができます。

はじめの頃は単に「パンダ」と呼ばれていましたが、ジャイアントパンダが発見されて有名になると、「小さい」の意味の Lesser(レッサー)を付けられて呼ばれるようになりました。(赤茶色の体毛からred pandaと呼ばれる事もあります。)

食性は雑食で竹を主食に、小型哺乳類、卵、昆虫、果実、コケ類などを捕食しています。(食事の2/3程度は竹で構成されていると言われています。)

和名レッサーパンダ
学名Ailurus fulgens
英名Lesser panda
ネコ目(Carnivora)
レッサーパンダ科(Ailuridae)
レッサーパンダ属(Ailurus)
分布

中国南部、ミャンマー北部

インド北東部、ネパール、ブータン

生息環境森林

レッサーパンダは中国南部、ミャンマー北部、インド北東部、ネパール、ブータンに分布しています。

ほとんどの地域で標高1,500~4,800m程度の温帯・亜熱帯の森林・竹林に生息しており、繁殖期以外は単独で行動します。

妊娠期間は3~5ヵ月程度で、1度に1~4頭(多くの場合は2頭)を出産します。

授乳期間は5ヵ月で、性成熟には1年半くらいかかり、野生下での寿命は8~10年ですが、飼育下では20年以上生きた例が複数あります。

生息環境の開発、ペット目的の捕獲などで生息数が減少しており、IUCNのレッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されています。

日本では多くの施設で展示されており、世界中の動物園で飼育されているレッサーパンダのうち7割が日本の施設となっています。

レッサーパンダを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

レッサーパンダを展示しているJAZA加入の施設は56ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

レッサーパンダと旭山動物園

旭山動物園ではレッサーパンダ舎にてレッサーパンダを展示しています。

旭山動物園では複数のレッサーパンダを飼育しており、2020年6月には2頭の赤ちゃんが誕生しています。

この展示場では複数の個体を同じ展示場で飼育している施設となっています。(展示場は2つに分かれています。)

レッサーパンダの展示場は工夫された作りになっており、来園者の頭上にある釣り橋を歩く姿を見ることができる事もあります。

レッサーパンダが展示されている場所の近くではホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、マヌルネコ、シロフクロウなどが展示されています。

レッサーパンダと札幌円山動物園

札幌円山動物園ではアジアゾーンの高山館にてレッサーパンダを展示しています。

円山動物園では4頭?のレッサーパンダを飼育しています。

木が複雑にレイアウトされており、木に登っている姿を多く見ることができました。(木の先端付近に竹が付けられており、食べている姿も見られました。)

木に登っているレッサーパンダを見やすいように工夫されているのか、展示場の地面は低い位置にあります。(分かりにくいですが、上の画像のような感じ)

柵近くの地面部にいるレッサーパンダがこちらを見ていると上目遣いのようになって可愛いです!

高山館ではレッサーパンダの他にヒマラヤグマが展示されています。

レッサーパンダと千葉市動物公園

千葉市動物公園では小動物ゾーンにてレッサーパンダを展示しています。

千葉市動物公園では7頭のレッサーパンダを飼育しています。

上のように木で組み立てられた人口物が設置されている展示場が多くあり、どの展示場も単独で展示されています。

千葉市動物公園では立ち上がるレッサーパンダとして有名になった「風太」がいます。 

レッサーパンダにしてはかなりの高齢ですが、2020年9月時点では展示場に出ていました。(その後に療養で展示中止になり、2021年5月に展示再開になりました。) 高齢で寝ている事が多いようですが、私が訪れた際は木で作られた人口物を上り下りして元気そうでした。

展示場が多く、どこかの展示場では動いている個体が見られると思います。(木の上に登って寝ている事も多いですが…)

レッサーパンダと八景島シーパラダイス

八景島シーパラダイスではフォレストリウムにてレッサーパンダを展示しています。

八景島シーパラダイスでは 2頭のレッサーパンダを飼育しています、。

2頭は同じ展示場内で飼育されており、ガラス越しの近い距離で見ることができる展示となっています。

レッサーパンダを展示している施設の一覧 

レッサーパンダ(亜種不明)を展示しているJAZA加入の施設は4ヵ所となっています。

八景島シーパラダイス神戸どうぶつ王国とべ動物園
大牟田動物園  

シセンレッサーパンダを展示しているJAZA加入の施設は52ヵ所となっています。

円山動物園旭山動物園釧路市動物園
大森山動物園八木山動物公園那須どうぶつ王国
群馬サファリかみね動物園大崎公園子供動物園
埼玉こども動物公園東武動物公園上野動物園
多摩動物公園大島公園羽村市動物公園
江戸川区自然動物園千葉市動物公園市川市動植物園
市原ぞうの国夢見ヶ崎動物公園野毛山動物園
よこはま動物園遊亀公園動物園富山ファミリーパーク
いしかわ動物園鯖江西山動物園茶臼山動物園
楽寿園富士サファリシャボテン動物公園
日本平動物園浜松動物園豊橋動物園
東山動物園京都動物園アドベンチャーワールド
天王寺動物園王子動物園姫路動物園
姫路セントラルパーク池田動物園とくしま動物園
のいち動物公園安佐動物公園徳山動物園
秋吉台サファリ到津の森公園福岡市動物園
九十九島動植物園長崎バイオパークフェニックス動物園
平川動物公園  

ニシレッサーパンダ(ネパールレッサーパンダ)を展示している施設は熱川バナナワニ園のみとなっています。


ここまで

最後までお読みいただきありがとうございます。

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