ゼニガタアザラシは日本に定住している個体がいるアザラシで、日本でも繁殖しています。
目次
ゼニガタアザラシについて!
ゼニガタアザラシは体長120~170cm程度にまで成長するネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属の動物です。
ゼニガタアザラシは黒色の体色に穴の開いた銭のような白色の模様があります。(この模様が和名の由来になっています。)
模様は個体による差が大きく、銭模様が明瞭な個体もいます。
ゴマフアザラシの幼獣が白色の体毛をしており、氷上での保護色となっているのに対し、ゼニガタアザラシは幼獣も親と同じような銭模様をしています。
食性は肉食でサケ、ニシン、サバ、タラなどの魚類、イカ、エビ、カニなどを捕食しています。
和名 | ゼニガタアザラシ |
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学名 | Phoca vitulina |
英名 | Harbor Seal |
目 | ネコ目(Carnivora) |
科 | アザラシ科(Phocidae) |
属 | ゴマフアザラシ属(Phoca) |
分布 | 太平洋~大西洋の北部沿岸 |
生息環境 | 沿岸 |
ゼニガタアザラシは太平洋~大西洋の北部沿岸部に分布しています。
5つの亜種に分類されており、日本に生息しているのは(学名:Phoca vitulina stejnegeri)で、(学名:Phoca vitulina mellonae)はカナダのハドソン湾流域の河川・湖の淡水域に生息しています。
沿岸部に生息しており、他のゴマフアザラシ属が氷上で出産・育児するのに対して、本種は岩場で出産・育児を行います。
1夫1妻で、妊娠期間は約9ヵ月程度で、1度に1頭を出産します。
授乳期間は1ヵ月以下で、この授乳期間で幼獣は生まれた際の体重から2倍ほどになります。
個体数は40~50万頭程度と推定されています。(日本では約1,000頭程度が生息)
日本の動物園内ではゴマフアザラシと交雑した記録があります。
ゼニガタアザラシを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
ゼニガタアザラシを展示しているJAZA加入の施設は8ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
ゼニガタアザラシと小樽水族館
小樽水族館では海獣公園にてゼニガタアザラシを展示しています。
小樽水族館では性別別、年齢によって展示場が分けられており、上のように大きな展示場の中に多くの個体が展示されています。(ゴマフアザラシも一緒に展示されています。)
餌を購入して与えることもできますが、販売数に限りがあります。
小樽水族館はアザラシの展示に力を入れている施設で、4種類(アゴヒゲアザラシ、ゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、ワモンアザラシ)のアザラシを展示しています。
ゼニガタアザラシと登別ニクス
登別ニクスではアザラシリングプールにてゼニガタアザラシを展示しています。
登別マリンパークニクスでは上のようなリングがあるプールでゼニガタアザラシを展示しています。
2019年に誕生した一回り小さなアザラシも展示されていました。
非常に近くの距離で観察することができ、「アザラシのごはんの時間」という餌を与えるイベントがあります。
ゼニガタアザラシと八景島シーパラダイス
八景島シーパラダイスでは ふれあいラグーンにてゼニガタアザラシを展示しています。
八景島シーパラダイスでは上のような展示場で複数のゼニガタアザラシを展示しており、左側にある円柱型のトンネルを通過する姿を見ることもできます。
陸上に上がっている場合は陸上でゆっくりしている姿も見ることができます。
このエリアではゼニガタアザラシの他にベルーガ、バンドウイルカ、オタリアなどが展示されています。
ゼニガタアザラシを展示している施設の一覧
ゼニガタアザラシを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。
円山動物園 | 釧路市動物園 | 登別ニクス |
八景島シーパラダイス | 城崎マリンワールド |
ゼニガタアザラシ(東部太平洋亜種)を展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
小樽水族館 | 上野動物園 | 鴨川シーワールド |
ここまで
最後までお読みいただきありがとうございます。