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動物図鑑-バイカルアザラシ(Phoca sibirica)

バイカルアザラシはバイカル湖に分布しているアザラシの仲間で、アザラシ科の中でも最も小型な種類の1種です。

 

 

 

バイカルアザラシについて!

バイカルアザラシは体長100~140cm程度にまで成長するネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属の動物です。

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バイカルアザラシの成獣は上のように黒灰色の体色をしており、腹側は灰褐色をしています。

他のアザラシよりも小型の種類ですが、上の画像のようにかなり太ったような見た目をしています。

これはロシアの厳しい寒さに耐えるために脂肪を多く蓄えているためであり、体脂肪率は50~60%にあると言われています。(秋が最も体重が重く、厳しい冬を乗り越えた後の春が最も体重が軽いです。)

 

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潜水が得意な種類で、400m以上の深さまで潜る事ができ、危険を避ける際には70分以上続けて潜水する事もあります。

幼獣は成獣とは異なり、白色の体色をしており、6~8週間で親と同じような体毛に生え変わります。

 

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食性は肉食でカジカの仲間を主食に、魚類や甲殻類などを捕食していると言われています。

 

和名 バイカルアザラシ
学名 Phoca sibirica
英名 Baikal seal
ネコ目(Carnivora)
アザラシ科(Phocidae)
ゴマフアザラシ属(Phoca)
分布 バイカル湖
生息環境

バイカルアザラシはバイカル湖と周辺の河川に分布しています。

バイカル湖には約1300種の生物が確認されていますが、そのうち70%以上がバイカル湖の固有種です。

海から取り残されてできた湖のため、海洋生物が淡水に適応した種類が多く見られます。

夏季には湖全体で見られますが、冬期になると北部に集まって越冬します。(北部の方が塩分濃度が高く、凍りにくいため)

妊娠期間は約9.5ヵ月で、普通は1度に1頭を出産します。

寿命は他のアザラシと比べても長く、50年以上あります。

現在では8~10万頭程度が生息していると考えられており、個体数は安定しており、絶滅のおそれは低いと考えられています。

ロシアでは年間に3,000頭の狩猟を割り当てており、毛皮や肉を利用しています。

バイカルアザラシを展示している施設!

情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年5月更新)

実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)

 

バイカルアザラシを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。

バイカルアザラシとサンシャイン水族館

サンシャイン水族館では湖にすむアザラシエリアにてバイカルアザラシを展示しています。

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サンシャイン水族館では3頭のバイカルアザラシを展示しており、そのうち1頭は2019年3月に誕生した個体も展示されています。

上のようにブルーライトで照らされているため、少し見にくいですが、水槽内を活発に泳ぐ姿を見る事ができます。

バイカルアザラシと鳥羽水族館

鳥羽水族館では極地の海エリアにてバイカルアザラシを展示しています。

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鳥羽水族館では上の画像のような水槽で6頭?のバイカルアザラシを展示しています。

2020年2月に新しく赤ちゃんが誕生するなど、繁殖に何度も成功している施設です。

水槽の水量は約40t近い水槽で展示されており、水温は約8℃、室温10℃の環境で展示されています。

このエリアではバイカルアザラシの他にラッコ、イロワケイルカ、クリオネが展示されていました。

バイカルアザラシを展示している施設の一覧

バイカルアザラシを展示しているJAZA加入の施設は5ヵ所です。

サンシャイン水族館 いしかわ動物園 新潟市水族館
琵琶湖博物館 鳥羽水族館  

 

ここまで

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