スペインイモリはイベリア半島、モロッコ中部・南部に分布しているトゲイモリの仲間です。
「スペインイボイモリ」、「イベリアトゲイモリ」と呼ばれる事もあります。
スペインイモリについて!
スペインイモリは最大30cm以上に成長する有尾目イモリ科トゲイモリ属のイモリです。(ヨーロッパに分布しているイモリ科としては最大種です。)
スペインイモリは灰褐色や暗褐色の体色をしており、黒色の斑点が散在しています。
体の表面には小さな突起が多くあり、肋骨に沿う突起は橙色をしています。
外敵に襲われた際には肋骨を棘のように体から押し出す事ができ、身を守る事で知られています。
また、体表から有毒な物質を分泌する事でも身を守っています。
食性は肉食で昆虫や両生類、魚瓜などを捕食しています。
和名 | スペインイモリ |
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学名 | Pleurodeles waltl |
英名 | Sharp-ribbed salamander |
目 | 有尾目(Caudata) |
科 | イモリ科(Salamandridae) |
属 | トゲイモリ属(Pleurodeles) |
分布 | イベリア半島、モロッコ中部・南部 |
生息環境 | 池、井戸 |
スペインイモリはイベリア半島、モロッコ中部・南部に分布しています。
池や井戸、流れが緩やかな河川などに生息しており、一生のほとんどを水中で過ごします。
生息環境の水が干上がった際には水の水位が戻るまで泥の中などで休眠します。
水草等に1個づつ産卵し、合計200個以上を産卵します。
日本ではペットとして飼育される事があり、品種改良種も流通しています。(飼育下での繁殖も容易なようです。)
スペインイモリを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
スペインイモリを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
スペインイモリと東山動物園
東山動物園では自然動物館にてスペインイモリを展示しています。(展示名称はスペインイボイモリ)
東山動物園では複数のスペインイモリを展示しており、上のように岩の隙間に複数の個体が隠れていました。
自然動物館ではスペインイモリの他にクシイモリ、コイチョウハナダイモリ、シリケンイモリ、マダライモリなど珍しいイモリ科も展示しています。
スペインイモリを展示している施設の一覧
スペインイモリを展示しているJAZA加入の施設は3ヵ所です。
上野動物園 | 東山動物園 | 天王寺動物園 |
ここまで
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