シリケンイモリは奄美大島の周辺の島々と沖縄諸島に分布しており、尾が剣のような形状になる事が和名の由来となっています。
ペットとして飼育される事があります。
シリケンイモリについて!
シリケンイモリは全長15cm以上に成長する有尾目イモリ科イモリ属のイモリです。
シリケンイモリは黒色や褐色、暗褐色の体色をしており、模様は個体差が非常に大きいです。(背側に明るい斑点や橙色の筋模様が入る場合もあります。)
腹側は赤色や黄色をしており、黒色の斑点がある個体もいます。
アカハライモリと同様にフグと同じ毒である「テトロドトキシン」を持ちますが、含有量は多くありません。
上の個体のように体側に橙色の筋が入る個体もいます。
繁殖期のオスは尾の幅が広くなります。
食性は肉食で昆虫、陸棲貝類、両生類などを捕食しています。
和名 | シリケンイモリ |
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学名 | Cynops ensicauda |
英名 | Sword-tail newt |
目 | 有尾目(Caudata) |
科 | イモリ科(Salamandridae) |
属 | イモリ属(Cynops) |
分布 | 奄美群島、沖縄諸島 |
生息環境 | 森林、草原 |
シリケンイモリは奄美大島、請島、加計呂麻島、与路島と沖縄本島、阿嘉島、慶留間島、瀬底島、渡嘉敷島、渡名喜島、浜比嘉島に分布しています。
奄美群島と沖縄諸島の分布している個体を亜種で分ける説もあります。(アマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリ)
湿度の高い草原や森林に生息しており、陸上で行動する事も多いです。
生息環境の開発やペット用に乱獲された事により生息数は減少しています。
シリケンイモリは模様に個体差があり、金粉が乗っているように見える個体は特に評価が高いようです。
シリケンイモリを展示している施設!
情報は記載当時のJAZAの情報です。(2021年3月更新)
実際に行かれる際には現在も展示しているかどうか確認することをオススメします。(JAZAの情報は古いことも多いので注意してください)
シリケンイモリを展示しているJAZA加入の施設は11ヵ所です。
展示している施設の一覧は記事の一番下に記載しています。
シリケンイモリと東山動物園
東山動物園では自然動物館にてシリケンイモリを展示しています。
東山動物園では上のような水槽でシリケンイモリを展示しており、複数の個体が展示されていました。
正中線に橙色の筋模様がある個体を見ることができました。
このエリアではシリケンイモリの他にクシイモリ、コイチョウハナダイモリ、スペインイボイモリ、マダライモリなど珍しいイモリ科を展示しています。
シリケンイモリと伊勢シーパラダイス
伊勢シーパラダイスではウオアシスにてシリケンイモリを展示しています。
伊勢シーパラダイスでは上のような真っ黒な体色をしている個体が展示されていました。
隣の水槽ではアカハライモリを展示していました。(イモリ科は他にアカハライモリだけでしたが、カエルの仲間は多く展示されています。)
シリケンイモリを展示している施設の一覧
シリケンイモリを展示しているJAZA加入の施設は11ヵ所です。
登別ニクス | 千歳水族館 | 東山動物園 |
寺泊水族博物館 | 富士水族館 | 天王寺動物園 |
伊勢シーパラダイス | 高知アニマルランド | 沖縄こどもの国 |
ネオパークオキナワ | 美ら海水族館 |
ここまで
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